あとがき(言いたい放題)

■シャングリラの夜明け 斎宮宗

2016年あんスタにハマり出して間もない時に初めて書いた宗くんのお話でした。初めてにして年齢制限…あんまりエロくないけど…。

宗くんと性行為ってなかなか結びつけるのが難しいと思っていて。宗くんは嫌いそうだなと。でも宗くんも人間だし、男だから、そういう欲が一切無いわけはないだろうなと。そんな妄想から生まれた話でした。

そして、そういう欲っていうのはただの性欲ではなくて、好きな子に触れたいとか愛しているから繋がりたいとか、そういうもの。そういう崇高なものなのに、宗くんはそれでも自分にそういう欲が出たことを嘆くし、恥ずかしく思うんじゃないかな。下品だと、低俗だと。

だから宗くんはそんな自分をヒロインに見られたくなくて、隠したくて、いつも真っ暗な部屋でその行為をしている。できるだけ淡白に見えるように。

一方ヒロインは宗くんがそんなんだから、真っ暗な部屋で行われる行為に恋愛的な意味を見出せない。仕方なく性欲処理のために自分を抱いているんだなと思っている。だから自分も勘違いしないようにしている。

でも本当は二人とも、相手のことが好きで触れたくてもっと愛したくて仕方なかった、同じ気持ちで行為をしていた…(宗くんは頑固だから最後までそういう自分を好意的に受け入れられないけど)という話が書きたかったのです。