「改めて初めまして。善木 朱鳥です。」
「あ、ども。井塚 成留です。」
「ナルちゃん?」
「はい。」
「どんな字書くの?」
 そう聞かれたからあたしは空中で書いて見せた。

{井 塚 成 留 }。

「ふう〜ん。友海と美景の友達、ね。OK覚えた。
で?うちに何か用があるんじゃないの?」
 それはこっちが聞きたいくらい。そんな顔をしていたのだろう。

先輩の質問には、友海が答えてくれた。
「実は、成留が入っていた部活がこのたび
めでたく廃部となって〜。」
「めでたくって何?めでたくって。」
「気にするな!成留!」
「うぇい。わかりましたょ。」
「友海?それでどうしたの?あと美景がすっごい怖いんだけど。」
「……。(美景、笑顔。でも目が笑ってない)」
「わかった!まじめに話すって!!」

  〜中略〜

「ふ〜ん。……で?我が文芸部に何の用?」
「……ぶ・文芸部ぅ〜?」
「そうだけど?知らなかった?(笑)」
「はい。」
「じゃあ、昼休み部室に来て。」
「え?!部室ってどこですか?……あ、朱鳥先輩〜」
 先輩は教室の中へ入っていってしまった。
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