Koh-I-Noor5205は
5201/2mm芯ホルダをボアアップした2.5mm芯ホルダです。
鉛筆並みの細軸が多い芯ホルダのなかでは適度に太い軸径9.25mmと、他よりは扱いやすい製品です。
左二本が5205,基本構造は右端の5201と同じく前装式でドロップ式、簡易芯研器内蔵。
販売店によってクリップの有無があり、また、
ステッドラー925 25用クリップを転用できます。
左5205、右5201
プッシュボタンを回して外すと電子部品のような簡易芯研器が現れます。
この芯研器はあくまで簡易なもの、使いやすくはありません。
5205は五分割チャック、少し重めの作動で芯をがっしりしっかりつかみます。
不可思議なのは、5205に付属する2.5mm芯の替芯が別売りされていないこと。
ただ、5205の五分割チャックには汎用性があり、同社スーパーアダプトやステッドラー787と同様、2mmも3.15mm芯も銜えられるため、付属芯を使い切っても他の芯径で代用できます。
芯ホルダの単純な構造を逆手にとったようなものですね。
しかし、2mm芯を入れるとチャックが沈んで芯先が見づらくなり、3.15mm芯が入りづらいこともあって、このことは非公式な機能として公式には説明されていないようです。
2.5mm用芯研器は付属簡易芯研器以外存在しないらしく、3.15mm用で代用します。芯ホルダ自体は
ロットリングR505 250N芯研器(黄色差込口)が合い、2mm芯を用いている場合はこれで削れます。
この製品もまた取扱店が少なく、入手の際にはweb通販に助けられました。
- | 5205 | 5201/5216 |
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芯径 | 2.5mm(2-3.15) | 2mm |
軸径 | φ9.25mm | φ8mm |
軸長 | 144mm | 142mm |
重量 | 17.5g | 12.5g |