今回はステッドラー日本支社の製図用シャープペンシル925 25シルバーシリーズをレヴュー。
0.3mmから2mmまで五種の芯径があり、芯硬度表示に4mmスリーブという製図用シャーペンの基本スペックを具え、8.8φのストレートな円筒軸に同径のノックボタンを配し、前軸には細かいローレットと横溝を組み合わせた十分な効果を発する滑り止めが刻まれた、特筆すべきところがない簡素な、しかしそれを利点とする、芯室以外金属製のシャープペンシル。2mmに至ってはフルメタルです。
巷間、エルゴノミクス設計の悪影響で曲線とゴムグリップが氾濫していますが、直線と非ゴム素材の効能をステッドラー925系で再認識していただきたい。
と思ったら925 25の廉価版925の現行品がゴムグリップになっていたという現実。
芯径表示はノックボタンの数字表記のほかに口金の線条の数でも表されます。
画像左から.3mm, .5mm, .7mm, 写ってない.9は三本。ただし2mmにはありません。
925系は、ドイツに本社を置くステッドラーの一支社が設計した製品ながら、本国設計の770や775が製造中止となっても製造され続けて発売から約二十年、925系を起点に925 55やREGへと発展、近年は新たに油性ボールペンと2mm芯径が加えられ、同社のコーポレートカラーである青を銀に塗り替えるくらいの知名度を日本において獲得したように思います。
これらとともに
パイロットSシリーズ、
ぺんてるグラフギアシリーズの三種の製図用が学生を中心に人気があるようですね。
口金には黒もある。