三菱パレットDPS-101PLTポケシャに把手をつけ足したような、おそらく最小のクランクハンドル式鉛筆削り。鉛筆が回転軸を兼ねます。
2015年8月発売、日本製。
鉛筆挿入口が偏心しています。
口径φ8.1mm、切削角度約24°、
とんがり係数約0.83、削りくず厚0.1mm〜0.15mm
削れ味良好、軽く削れます。
ただし芯先がねじれたかたちに仕上がります。
クランクハンドル部をつまんで回すと、画像内の緑矢印方向へ力がかかり、鉛筆の円錐部を支点として青矢印方向へちょっとだけ傾きます。
鉛筆挿入口が偏心しているためか、上から見ても、鉛筆=回転軸に対してちょっとだけ傾きます。
そして芯先がねじれます。
それで、鉛筆削りを回さず、鉛筆を回す従来の削り方をすると、きれいに尖りました。
とてもよい発案で扱いやすい製品だけれど、刃の取付位置を上下逆にして、ハンドル側に取りつけたら芯先がきれいに尖ったことでしょう。
そうするとしかし、刃と削りくず容器の間が狭まり、削りくずが詰まりやすくなってしまうため、刃を容器内の広い方へ向けたのだろうなあ、とは思うんですけれど、そこをデザインで工夫してなんとかならなかったものでしょうか。
もしかすると安全策で芯先が尖りすぎないようにしたのかもしれないですね。
蓋の内側に凹凸があり、鉛筆挿入口を塞いで削りくず漏れを防ぎます。
振り回すと
トンボつまんでポイシャープナーと同じく細かな削り粉が漏れ出そうになりますが、ここらへんはあんまり気にしなくていいかもしれません。
隣は
三菱DPS-101PLTポケシャ。
削りくずを捨てるには蓋の基部ごと取り外します。
鉛筆削り自体は中島重久堂No.502もしくは503が使われています。
削りくずは細かく薄い。
あまりのシンプリシティに畏怖すら覚える優れたコンセプト。
芯先がうまく仕上がらない難点があるものの、鉛筆削り自体が優れており、従来の削り方で尖ります。
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