デンマークのリネックスが売り出すPS500鉛筆削り。
真鍮製一穴式。デンマーク製。
発売年がはっきりしないんですが1930年代のドイツに同型が存在しています。
対応軸径φ8.2mm、切削角度23°、
とんがり係数0.83
削りくず0.2〜0.25mm厚
削れ味はまあまあで
DUX4112と同じくらい。
刃幅が狭く約5.8mm、DUX 12N替え刃(6.5mm)で代用不可。
挿入口がちょっと広いため三角軸やダーウェント スケッチング鉛筆を削れます。
カランダッシュ グラフウッド775は口径ぴったり、削れないことはないけれども回しにくい。
円筒外周に滑り止めを施したかたちは榴弾のようで、同型を製造するM+Rはグラナーテと名付けています。
グラナーテGranateはグレネード、つまり榴弾のこと。
なんでこんなかたちなのか、DUX4112と並べてみましょう。
左の4112に鉛筆を挿すと斜めになる。
右のPS500では中心軸線と平行するから鉛筆を回しやすい。
ということで鉛筆を削りやすくする工夫と考えられます。
ついでに同社WP100鉛筆HB。
軸木がやや重く木目が詰まって堅めで削りにくい。
芯が脂っこくなく、舶来品にしては色が濃い。スタビロ オペラに似ているように感じます。
塗装があまりきれいに仕上がってないんですが、思ったより書きやすい鉛筆で普段使いに適します。
どう見てもドイツのM+R(メビウス&ルパート)604グラナーテなんだけど、これはデンマークのリネックス製品。
たぶんドイツ製OEM品だと思うんですが、ブリスター台紙裏にはMade in Denmark表記があります。ホントかなあ……