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三菱鉛筆 なめらか学習消しゴム EP-104ST
2011/04/30 06:00


昭和モダン建築巡礼 西日本編昭和モダン建築巡礼 東日本編

1945〜75年のモダン建築を東西各20+8件取材し、専門的な図面等を使わずカラー写真と見易い白黒イラスト等図版を中心に構成して、程よい大きさの判型に収めた本。楽しく読めますし紙の色もいいです。空撮写真がないのが難点。西日本編2006年、東日本編2008年刊。

 戦前の建築が保存されるのに対し「戦後の建築は、たとえ"名作"と呼ばれるものであっても(略)あっさりと壊されてしまう」(西日本編p3)と嘆きつつも、「実は保存にはあまり興味がなくて、結果的に残ればそれはうれしいですけれど、無理矢理残すのはどうかと」(西日本編p193)いうわけで、ことさら保存を訴えずモダン建築の魅力を紹介する事に注力しています。
これを読むと建築を見に行きたくなりますね。

 モダンとゴシックをウルトラマンとバルタン星人に例えるなど、魅力がわかりにくいと言われるモダン建築の紹介に腐心していますけども、多くの人々の個性を受容する器として無私の性格を与えられた、とか言えば日本人は納得するんじゃないかと思いますが、著者の一人は「人間のための建築、いわゆるヒューマニズムの建築には、何がしかの偽善を感じたりもする」西日本編p43ので、そんな考えを好まないようです。

 さて、大量生産・消費の近代(モダン)を過ぎて現れたその次の時代=ポストモダンは、どれだけ消費しても満足することなく虚無感が残る時代と評され(漂泊と遍歴の物語─ポストモダン|ハッチポッチ・クリティシズム)、それがバブル経済期の狂乱でもありました。
その、過度な消費性向もしくは極大化した産業社会に起因すると思われる、ともすれば無為な、合目性を欠いた競争は今も続いているように見えますし、その萌芽はW.モリスの時代に既にあったんだと思ったりします。

 モダン建築が、大量消費される時代に消費されまいと、時代を超越する普遍性をデザインしたものとすれば、ポストモダンデザインは消費が繰り返されることを踏まえ、時代や歴史から分離せず、その流れに自ら収まることを選んだと解釈できます。
そうして人々に馴染みやすいデザインとなれば、生きたデザインになる、と。けれどそれは流行を追いかけることになりかねず、無為な競争をしかねない。

 しかしモダンもポストモダン建築も歴史化してしまったわけで、もしかしたら有益な競争により更新され発展しているのかもしれません。

 ちなみに本書で解体と建て替えを懸念される、折板構造の魅力に目覚めさせてくれる群馬音楽センターは健在。
 ナノダイヤえんぴつと同発の消しゴム。公式HPでは200円となってますが100円(2010年4月現在)。塩ビ系、名前欄つき、ベトナム製。青とピンクがあります。製造元はSEED。
 消しゴムが減るにつれ紙巻きを切り詰めると、名前欄も減ることに。
 紙巻きの説明文を転載すると「小学生の学習で最も使用する、濃い鉛筆に最適な消去性を追求しました。鉛筆粒子の吸着成分を贅沢に配合し、特殊オイルをブレンドする事で、なめらかで軽い、新たな消し感が誕生しました。」
特殊オイルはフタル酸でしょうか。
消しゴムの改良は非塩ビ系へ移ると思っていたので、塩ビ系が改良されたことに驚きます。
消すときの感触はもっちりで消字力は高い。
この画像でどこを消したかわかるでしょうか。
左、ナノダイヤえんぴつ
右、同社ユニ
紙はショウワノートジャポニカ学習帳。
 既存の百円消しゴムより小さくお得感はありませんが、寸詰まりのため折れにくくなっています。
紙巻き表面の線状の凹みは滑り止め。
次回はトンボippo!消しゴムです。

LOHACO - 三菱鉛筆(uni) なめらか学習消しゴム 青 EP104ST.33 1個


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