ツナ君達とお昼ご飯を食べて教室に戻ると、私の机の上に見慣れぬ茶色い封筒が置き去られていた。周りの子に尋ねてみても、持ち主はいないようだ。
「…」
しかし私は開けなかった。
ザンザスさんの教えをしっかり脳みそに書き込んだ結果の判断だ。えらい。
わたしは茶封筒の端を掴んで、例の臭いものを持つときの持ち方でツナ君のクラスへそれを持ち込んだ。

「なまえテメェ何戻って来てやがる」

「あのね…隼人君」

「あぁ?」

「これには深い訳があるんだよ。あと、すごまないで怖いから…」

私はツナ君の机の上に、封筒をそっと置いた。

「…これなんだと思う?」

「え!!知らないよ!?」

目を剥いてツッコむツナ君。そ、そりゃそうだ。

「私もよく分からなくて」

「よく分からないもの持ってきちゃったの!?」

「うん。だって爆発するかも」

「爆発するの!?」

ツナ君のツッコミさわがしいな。
「するかもな」

「なっ、リボーン!」

「よく分かんねェもんは一人で処理しようとするなよ、なまえ。この判断は上出来だぞ」
「そ…そうかな」

リボーン君に頭を撫でて貰えて、私は嬉しくなった。
「そんなまさか」と溜息を吐きながら封筒の封を切った沢田君の顔が凍る。上から覗いた武君と隼人君も、険しい顔つきになった。

「…ど、どうしたの?」

ツナ君が手にしているのは何枚かの写真のようだ。

「リボーン」
「…」
ツナ君の肩に乗ったリボーン君も、同じようにその写真を見つめ、声を低くする。

「…XANXUS達に連絡だ」

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