nearly equal

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華は揚羽蝶に溶かされ3



ぬるぬると滑る胸を撫で回していれば、エドワードのなけなしの技巧でも体は自然と火照りだした。

エドワードひとりをソファに座らせ、アルフォンスは少し離れた所からポラロイドカメラのシャッターを切っている。

見られている恥ずかしさがもたらす快感はむず痒いような歯痒いような、小さな物。エドワードは物足りなさに泣きたくなった。

「もっと自分のイイところを弄らなきゃ駄目だよ。ひとりでイけて、イイ顔を撮らせてくれたらちゃんとご褒美、あげるから」
「んん、ふぅ…っ…」

アルフォンスに身体の隅々まで見られているのが恥ずかしくて気持ち良くて、エドワードの花芯は触ってもいないのに硬く張り詰めていた。燻ぶるような熱が下肢を焼く。我慢できなくなって、溢れた蜜とアルフォンスにかけられたローションでびしょびしょに濡れた肉を両手で握り締めた。

焦れて焦れて泣き出してしまいそうになりながら、それでもゆるゆると自身を摺り上げるエドワードの姿を、アルフォンスはカメラで写していく。アルフォンスの足元には既に何枚ものポラが落ちていた。

「自分でイくんだよ、エド」
「ひっ…ん」
「僕に見られてるだけで、気持ちいいでしょ?」
「ぅん…ん…」
「エドのイイ顔を撮れたら僕をあげるからね」
「やぁ…無理…っ」

夢中で扱いてどうにかイこうとしても、ポラロイドのシャッターの音で引き戻されてしまう。イきたいのにイけないもどかしさに目尻が熱くなった。
身の内に籠もる熱はどんどん高まっていくようで、我慢しきれず遂には自ら大きく脚を開いた。行為の時にアルフォンスを受け入れる場所を指で開いて晒してしまう。

「お願い、頂戴…!も、自分じゃ無理…っ」
「…仕方のない子だね」

満足そうに微笑みながらアルフォンスはカメラを床に置いた。


殊更ゆっくりと歩み寄りエドワードの正面に跪いたアルフォンスは、シャツの前を肌蹴てみせた。エドワードは震える指を伸ばしてアルフォンスのシャツを引っ張る。
エドワードに覆い被さるようにソファに引き上げられたアルフォンスは楽しそうにくすくすと笑った。


「まるで盛りのついた動物だ」
「う、うっさいっ」

四つん這いになってエドワードに覆い被さるアルフォンスの姿の方がよほど動物のようなのに、エドワードばかりが息を荒げて獣のように盛っている。アルフォンスの余裕振りに腹が立って、露わになった喉元に噛み付いてやった。

「痛いよ、エド」
「我慢、しろっ…」

震える指では上手くシャツのボタンを外せなくて、引きちぎるように服を脱がしていく。
もどかしくて焦れったくて仕方がなかった。エドワードの身体はもう、限界までアルフォンスを欲しがってしまっている。

床に置いたポラロイドカメラを拾い上げたアルフォンスが、再びシャッターを切り始めた。



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