ちこの目にも涙


呼びかけられて、目を覚ましたら手術終わってました。でも、意識ははっきりしていなかったですね。起きてても半分寝てるあれみたいな。多分、病棟に戻りますよ的なことを言われて、ベッドごと病棟に戻りました。でも病室には戻らず、経過観察室へ。何が起こるか分からないもんねぇ……。
手術室に入ったのが十一時頃で目が覚めたら二時くらいで三時間なので、時間としては適切ですね。
先生と親が何か話してるんですけど、意識がはっきりしなかったのであまり覚えていませんが、慢性胆のう炎になっていたらしいですね……。そら、何回も痛くなるはずだわ。親は胆のうを見せてもらったらしいんですけど、自分はぼんやりしすぎて見てなかったんだよな〜! 見たかった〜!!
ワシの胆のうにはデカい石が二つと砂利みたいなのがいくつかあったらしいです。ワシが持って帰ったのはデカい石だけなんですけど、ゴロン族が丸まったみたいな感じ。正直キモい。見事コレステロール結石だったので、原因は不規則な生活と食べ過ぎとしか言いようがない……。

術後一日は経過観察として、ベッドから動けません。おしっこの管は入ったまま、口には酸素マスク、足の裏にずっとマッサージ機つけられて、胸と指には付けっ放しの心電図と酸素濃度測るやつ(名前知らない)、そして、痛み止めの点滴。まさに至れり尽くせりの状態だったんですが、昼間は一日寝ていました……。お陰で夜寝れなくなったんですけど。
傷口自体はちっちゃいんですけど、変に動くとやっぱり痛い……。おへそとお腹の上の方にちょっと大きい傷があって、そこからわき腹にかけて、二箇所、五ミリくらいの小さい傷がありました。小さい方は消えるだろうけど、大きいやつは残りそう。ちな、身体に溶ける糸で縫っているので抜糸の必要はありません。医学の進歩素晴らしいですね。
痛いものの、夕方くらいには自分で寝返り打てるようになってました。ていうか、この辺くらいから意識がはっきりしだした……。
カバンから携帯とウォークマンと3DS取ってもらって、携帯見たり、ゲームしたりして過ごしました。
この日は一日、マッマと過ごしていました(ちな、マッマはずっとゲームやってるだけだった。
面会時間の終わり頃には仕事終わりの姉も来てくれて、めちゃくちゃ嬉しかったですね。時間過ぎたら、看護師さんめちゃくちゃ嫌そうだったけど、自分には必要な時間だったと思う。
帰ろうとする家族を見てると自然とぽろぽろ涙が溢れてきて、気がついたら泣いてました。アラサーにもなって、親が帰って泣くとかどうやねんって話なんですが、泣くもんは泣く。




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