『美坂家の秘め事』31

「動くよ」

 宣言してからゆっくりと腰を動かし始めた。

 きっちり肉棒を包み込まれているのに溢れる愛液でスムーズに動く。

「んんっ…んぅっ」

 可愛らしい声を上げながら覆いかぶさる拓弥にしがみつく。

 まだ激しく突いてないせいか二人とも余裕がある。

「なぁ…栞ー今まで何人とヤッたんだよ」

 また同じ質問を栞にぶつけた。

「なんでそんな事聞くの」

 栞はまたかと少々うんざりした顔をした。

「よっ…と、だって誰もイカせてくれなかったんだろ?」

 拓弥は栞の足を抱えるように持ち上げた。

「んゥッ…そ、うだけど…」

 さっきよりも深く繋がって栞の息が上がる。

 拓弥の動きが徐々に大きくなる。

 突かれるたびに栞の胸が上下に揺れた。

「男が下手じゃ女の子が可哀想だっつーの。栞掴まってて」

(私もかわいそうだったってことかな?)

 拓弥は普通に会話をしながら腰を動かしている。

 挿入してから会話が出来るのは初めてで栞は不思議な感じだった。

 拓弥は栞の背中を支えると自分の上に抱え上げた。


―31/138―
[*前] | [次#]

コメントを書く * しおりを挟む

[戻る]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -