『美坂家の秘め事』30
「あぁっ…」
「うぅっ…」
二人は同時に声を上げた。
(拓兄のが挿ってきたんだ)
中を押し広げられるような圧迫感が襲う。
久しぶりに男性を迎え入れたそこはキツク拓弥を締めつけた。
「やっ…おっきっぃ…」
栞が思わず漏らした言葉に拓弥の顔が緩む。
「まだ半分…」
拓弥の言葉に栞は足の間を覗き込んだ。
まだ二人を繋ぐモノが見えている。
(これ以上入ったらどうなっちゃうの?)
今でも十分苦しいと思うくらいの圧迫感に栞は恐怖と期待の入り混じった視線で見つめた。
「これで…全部ッ」
ググッと腰を一気に押し出した。
「ウゥッ!」
乱暴に押し広げなら奥まで入った。
栞は逃げようと上にずり上がったが拓弥が肩を掴んだ。
体を押さえつけられたせいか一番奥に先端が到達している。
「あ、ぁ、ぁ…」
圧迫感にパクパクと口を開けて息をする栞の顔にキスの雨を降らした。
「すげぇ…気持ちいい」
拓弥はすぐには動かずに栞の中をじっくりと味わった。
何をしなくても蠢く栞の蜜壷は想像していたよりも最高だった。
受け入れた栞の反応も男の自尊心を満たすには十分だ。
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