『美坂家の秘め事』19
「いつもこんなに濡らしてるのか?」
指を押し込む度にグチュッと音がして溢れた密が滲み出て指先を濡らした。
栞は首を横に振っているが拓弥の視線はさっきから同じ場所に釘付けだった。
これ以上入らないという所まで指を食い込ませる。
すっかり濡れた毛が下着の端からはみ出ると卑猥な雰囲気が増した。
(恥ずかしいのに…どうしようもっとして欲しい)
栞は今まで感じた事のないほどの高揚感を感じている。
濡れて冷たいはずのアソコはまるで燃えるように熱くなっている。
「あぁっ…拓兄ぃ」
甘く媚びるような声で栞は拓弥を呼ぶ。
拓弥は太ももに手を掛けて栞の足を大きく広げながら足を倒した。
大きく足を開脚されて栞の腰が浮いた。
「やぁっ!こんな格好嫌ぁっ!」
自由になった手で濡れた場所を隠しながら激しく頭を振っている。
「栞、手どけて」
足を押さえて両手とも塞がってる拓弥が言う。
頭を横に1回往復するように振って抵抗する。
「栞?俺のいう事聞けないの?」
それは長男だけに与えられた特権だった。
栞は幼い頃から拓弥の言う事だけは必ず聞いてきた。
たとえ両親に叱られても怒られても平気な栞も最後には拓弥の言う事だけは聞き入れる、他の兄弟も同じだった。
大人しく栞が手をどけた。
大きく開かれたせいかさっきよりも淫猥な光景だ。
「栞はお利口さんだね。ご褒美あげようね」
そう言って小さい頃は必ず幼い栞の頭を撫でて抱き上げた。
けれど今は26歳の男と20歳の女。
拓弥は下着の上から舌を這わせた。
「はぁぅ…ん。あぁっ」
快感に体を震わせるが下着越しでもどかしさが残る。
栞の体を弄ぶように拓弥の舌は動き回る。
(もっと、もっと…)
新しい蜜がどんどん溢れ出して行き場を失った蜜は後ろへと伝う。
「あぁっ…」
トロリと流れる感触に栞は声を震わせる。
すっかり女の表情をしている栞に拓弥は舌なめずりしていると真っ白な太ももに視線を移した。
幼い頃のむちむちとした足の面影はどこにもない。
女らしい柔らかそうな太ももに吸い付いた。
想像通りそこは柔らかく拓弥は今までよりも強く吸い付くとちゅぽんと音を立てて唇を離した。
どこかでぶつけたような内出血の痕が出来る。
白い肌にまるで紅い花が咲いたようで拓弥は夢中になって何度も何度も繰り返した。
「も、もぅ…止めてよぉ…」
半分泣き声になっている栞の声にようやく拓弥が顔を離した時には紅い花を散らしたようになっていた。
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