『美坂家の秘め事』18
(どうしよう…もう我慢できない…)
もっと強い刺激を求めて栞は腰を強く押し付けた。
「栞ー」
ようやく胸から口を離した拓弥が顔を上げた。
「そんなに擦り付けられたら痛いんだけど」
ニヤニヤ笑いながら腰を揺らした。
(恥ずかしいけど…)
それでも栞の腰の動きが止まらなかった。
「なにそのエロい顔…」
自分がどんな顔をしているのか分からない栞は首を傾げながら拓弥を見る。
拓弥の喉仏がゴクリと動いた。
「今までどんだけの男がその顔を見てきたのかと思うとなんかマジでムカついてきた」
「た、拓兄?」
険しい顔をした拓弥が栞をベッドに押し倒した。
さっきまでのロリコン色の強い拓弥の姿はどこにもなかった。
急に変わった拓弥についていけない栞はオロオロと落ち着きなく目を動かしている。
けれど構うことなくダブダブのズボンを脱がせた。
続いてピンク色の下着にも手を掛けて脱がそうとして拓弥の手が止まる。
拓弥は栞の足を開いた。
「や、やだぁ…見ないでよ…」
拓弥の視線を足の間に感じた栞が隠そうと手を伸ばした。
けれど拓弥に両腕を掴まれて片手で拘束される。
(恥ずかしい…だってもぅ…)
すっかり自分の体が熱く濡れているのを自覚している栞は当然下着がどうなっているのかも想像出来た。
拓弥の指がすぅっと下着を撫でる。
「うわぁ…もうびちゃびちゃじゃん」
指先についたヌルヌルした感触を指を擦り合わせて確認している。
その言葉でトロッと新しい蜜が溢れ出す。
「ほらもぅ…びちゃびちゃで張り付いちゃってるよ」
濡れてしまったせいでしっかりと栞の秘部を浮き上がらせている。
下着の上からでもはっきりと分かる割れ目に指を這わした。
「あぁっん!」
「気持ちいいよね。俺にここ擦り付けながら感じてたんだもんな?」
「んっ…うぅッ…ん」
何度も指が往復するたびに栞の腰が頼りなく揺れる。
何度か指を動かした後、拓弥はグィッと指を押し込んだ。
クチュ−
その音は栞の耳にもはっきりと届いた。
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