トリップ続編 | ナノ
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今日は仕事が早く終わったから先日の宴会のお礼も兼ねて近藤さんにご挨拶に行き、沖田くんが部屋に居ると言う情報を得たから向かってみると開いてた襖からうつ伏せになって雑誌を読んでいる姿が見えた。

これはチャンス到来。

丁度入り口に足を向けていて顔が見えない、恐らく部屋に近付いた時点で私だって気付いてるから振り向くか、上手い具合に背中乗れても、下りなせェ、とか言われそう。でも怒りはしないと思うから好奇心を優先する、心の中でお邪魔しますと唱えてゆっくり傍に寄り腰に座る。……座れたわ、止められなかった、……え、反応無い、


「これ行きやす? 期間限定らしいでさァ」

「……へ?」


なに? 私に言ったの? もしかして他に誰か居る?


「これ、アンタ好きそう。」


雑誌を指差す沖田くんが頭を少し横に避けたから、疑問を抱きながらも腰を浮かせて後ろからページを覗き込むと、そこに載ってたのは星の展覧会


「わ、綺麗!」

「今週いっぱいらしいですぜ、明日仕事?」

「明日は12時から配達行ってそのまま上がりなの。」

「その後行きやす? 俺非番なんで配達前に迎えに行きやすよ」

「非番なの? なら今から出るの? 帰り朝?」

「さっさと終わらせて来るんで大丈夫でさァ、適当に仮眠取ってから行きやすんで。」

「良いの? 沖田くんが大丈夫なら私行きたい。」

「んじゃ明日で。」

「うんっ!楽しみー!これ流星ソフトって何だろうね? 気になる」

「小せェ星みてぇなの付いてやすね、飴?」

「飴かな? 何味だろうね!」


楽しみだな、ミニプラネタリウムもあるって書いてる…………って違う。楽しい予定を貰う為に乗ったんじゃないよ。あれ、普通に話し掛けてきた? 普段と何ら変わり無く会話してた。
下りろとか無いの? 背中座ってるのに?

後ろから顔を挟むように両手を頬に当ててクイッと横に向け顔を覗き込んでも、目が合って「何でィ」って言われるだけだった。


「いえ、何でも。」


そのままクイッと雑誌に戻しといた。


良く分からない、でも明日の楽しい約束貰えたから良いや。
立ち上がろうと腰を浮かせて膝立ちになると、前から伸びてきた来た沖田くんの手がふくらはぎを掴み阻止される。
膝立ちのまま止まったら脚の間で沖田くんの身体が180度回転し仰向けになってきた、必然的に背中に乗った体勢からお腹に跨いでる形になって、押し倒したみたいになる。


「丁度良い、このまま続きしやすか。」

「えっ!? 」

「押さえなせェ」

「は、はい!」


まさかの特訓開始に焦った、慌てて沖田くんの両腕を床に押し付けて拘束する。


「もっと体重掛けろ。アンタの体重じゃ全身で押さえ込まねぇと直ぐに逆転される、ここで逆転されれば次は無ェと思いなせェよ。」

「はいっ」

「つーか、さっき何で乗って来たんで? 」

「今ぁ!?」

「はい、力抜けたー」

「ぎゃぁ!? 」

「油断すんじゃねぇや」

「す、すみません、」


意表過ぎた、今聞くの狡くない?

勢い良く起き上がった沖田くんに押し負けて、そのまま後ろに倒れる事になった私は形勢逆転された。さっきまでの逆で両手首を床に押し付けられて脚の間に沖田くんの身体がある、これ次はもう無いやつだ……


「なに大人しく転がってるんで? 抵抗しなせェ、次は無くても自分で作れ、ボヤボヤしてる内に敵が増えりゃ、輪されやすよ。」

「んな!? ちょっ!! 」

いつの間に土方さん居たの!?
手首の拘束が土方さんに変わった、頭の上で押さえ付けられてる力が沖田くんよりも強くて容赦無い、しかも両手自由になった沖田くんが脚に手を置いたら、……終わったわ。


「今アンタ犯されてやすよ。」

「……ですね、……」

「……諦めんなって、言いやしたよね。」

「っぅあ!?」

「俺だと思うなっつってんだろ」

「っい、!っ……っっ、くっ、そが!!!」

「口悪ィな、でもまぁ合格か?」

「まぁまぁですかね、蹴りは良いけど諦めんの早すぎ。」

「はぁ、はぁ、……はい、」

「俺蹴っても終わりじゃ無ぇですからね、今回はナシにしてやりやすが頭上にもう一人居やすから」

「…………はい、」


存じております。煙草を咥えながら涼しい顔して片手で私の両手首を掴んでる土方さんに見下ろされてますので。
これでも一応抵抗はしてた、でもびくともしなかった。

最近始まったこのお稽古は押し倒された時の対処法、反撃の実践。
刀であれば稽古として向かえるけど、どうも沖田くんに押し倒されても思いっきり蹴れ無いし抵抗する気も起きない、それでも力を入れて肩を蹴って抵抗したのに本気じゃ無いと気付かれたらしく、目が座った沖田くんに力一杯太腿掴まれて痛すぎて思わず蹴っ飛ばしたら飛んでった。
でもそれは最初だけで今じゃいきなり蹴っても足首掴まれて止められるけど、それでも相手は沖田くん、本気で蹴るなんて出来ないよ。


「アンタ痛い思いしねぇと力出せねぇんで?」

「実践向きではあるけどな。」

「だって、……沖田くんを蹴るなんて、」

「刀持ってた時は蹴ってくんのに?」

「お稽古ですので。」

「これは?」

「うぅ……、いや、ごめんね、頑張る、次こそ頑張る!今後もご指導お願いします!」

「へい。……うわやべぇ、思ったよりイイ声出たと思ったらスゲェ痣になってやす。」

「あら」

「あらじゃねぇだろ。ちったぁ怒れよ、何もここまでしなくたって。」

「良いんですよ、こんなもんその内治りますもん。」

「いや、そうかも知れねぇけど。」


横腹に出来た痣はさっき私が諦めたのを怒った沖田くんが、力一杯握って付いたもの。


「人は痛い思いをして成長して行くんですよ。」

「キレてやしたけどね。」

「……その内痛みにも慣れて行くと有り難いよね」

「無理だと思いやすけどね、痛みで逆ギレしてやすから。負けず嫌いには煽って力出させるのが一番なんでさァ。」

「随分ハードな稽古だな。総悟そろそろ飯食って準備しとけよ。」

「へーい」

「あっ、沖田くん!これ、帰って来てからでも時間ある時食べて、お団子買って来たの。」

「お、みたらし。メシ食ったら食いやす」

「うん。沖田くん、気を付けてね。」

「……何でか、アンタにそれ言われると、無事に帰って来れる気しかしなくなる。」


ふと真顔になった沖田くんがそう言いながら片手を私の頬に当てた。
じっと見つめる瞳をそのまま見つめ返してると、優しく笑って額に前髪の上から唇が触れる。


「行って来やす」

「行ってらっしゃい、明日楽しみにしてるね。」

「俺も。」


手を上げて歩き始めた沖田くんの背中を、見えなくなるまで見続けた。


「言霊みてぇだな。」

「私言霊信じてます。気を付けて、と言われて送り出されると事故に合う確率が下がるって話を聞いた事があるんです、だから私は人と別れる時には何となく言うようにしてました。でもこっちでは、その言葉が重すぎるんじゃないかと思えた、既に充分気を付けてる筈ですからね。でも、心からそう願って出た言葉に少しでも力が宿るなら、重かろうが持って行って貰おうとかと思いまして。足枷になるかもしれない、だけど、一瞬でも思い出し生きる希望に変わってくれたら、何かが変わるかもしれない。だから毎回言います、土方さんも行くんですか?」

「……あぁ、」

「そうですか、なら、気を付けて行ってらっしゃいませ。美味しそうな和菓子屋見付けたんで今度一緒に行きましょうね。」

「ナチュラルにたかってんだろ。」

「ふふっ、冗談ですよ。」


明日がある保証は無い。
誰だって一歩先に何が在るかなんて分からないけれど、この世界は特に分からない。


「私に出来る事なんて、何もない。」

「んな事無ェだろ。各々がそれぞれ拠り所を持ってんだ、現にアイツはお前に会う為に帰って来んだろ。」

「……土方さんは?」

「お前に和菓子買わされる為に帰って来てやるよ。」

「あははっ、でもここの皆の最も大きな拠り所は太陽みたいに明るい道標。今日はどんな怪我を負ったのやら。」

「顔中包帯巻いてたぞ。」

「……お妙ちゃん容赦無い……」







風呂から出て居間に戻れば名前がソファーに居た。
だが座っていない処が膝で立ちながら後ろ向きで背もたれに身体を預け下を覗き込んでいる。


「何してんの?」


後ろから近付いて声を掛ければ顔だけ振り返り、ヘラりと笑いまた下を覗き込む。良く見りゃ覗いてるだけじゃなく手を下ろしてんのか?

片足だけソファーに乗り上げ目の前の身体を覆うように背もたれに手を置き頭の上から覗き込めば伸ばされた手の先には定春が眠っていて、それを撫でていたらしい。


「可愛いね、寝てるの。」

「何でこんな上から触ってんの?」

「何となく? 気付いたら後ろに居たからそのまま触ってた。」

「ふーん」


身を乗り出して楽しそうにそっと撫でている、さっきまで何処と無く暗かったように思えたがやっとマシになったな。
離れようと思ったら、下を覗き込んでるせいで髪が左右に垂れ目の前にうなじが晒されている。

片手は背もたれに置いたままもう片方を腹に回し軽く唇を当ててから舌を這わせればビクっと揺れる身体、ぐっと回した腕に力を込め抱き寄せると焦った声が聞こえて来た。


「っ、……なに、」

「気にしねぇで撫でてな。」


逃げるようにぴったりソファーの背もたれに引っ付いてるこいつは、もう定春を触ってはいない。多分困ったような顔して只眺めてるんだと思う。


「こっち向いて。」

「……な、撫でてなって言ったもん」

「でも撫でてねぇじゃん、止めたんだろ? 」

「、……撫でる、」

「もう散々撫でたんじゃねーの? 俺とも遊ぼーや。」

「じゃ、一回離れて、から、遊ぼ、……お話とか。」

「名前、俺両手塞がってっからさ、お前がこっち向いて?」


背もたれにあった手の上から重ねて握り、腹に回した腕もそのままだから両手が塞がってんのはこいつも分かるんだろう。息を飲むような呼吸が聞こえた後、そろっと肩越しに振り返った顔はやっぱり眉が下がってる。

見えたこめかみに一度唇を付けてから確認するように離れるも逃げる素振りはない、ゆっくり近付けばぎゅっと瞑った目と一緒に唇にも力が入ったのが分かるが、気にせず触れる程度の軽さで唇を重ねて離れると直ぐ様隠れるように額をソファーに付け、また後頭部しか見えなくなる。


「嫌? 」

「っ、……ちがう、嫌じゃない、…、」

「じゃあこっち向いて」

「えっ、今向いたよ、今した、」

「足りねーもん、俺が良いって言うまでこっち向いてて。」

「、……もうしたもん、…、もうおわり、」

「……俺すげェ耐えたよな? もう押さえるかんな?」

「え!? いや待って! 何でっ、んん! 」


何でじゃねぇよ散々待ったろ、俺待ったよな?


重ねてた手を離して顎を掴み後ろを向かせて言葉を遮るように口を塞いだ。喋ってたせいで開いてた隙間にねじ込みたいのを我慢して、唇を食むように重ねるだけ。


「口、力抜いて。大丈夫、んな深くしねぇから。」

「んっ、……」


きつく閉じた唇をほぐふように顎に触れてる親指で頬を撫でれば瞑っていた目が薄く開いた。


「お前もやって? 俺みたいに。」

「……えっ、」

「前教えたやつ、やってみて。」


大きく見開かれた目が至近距離なのに凝視してくる姿に笑いを誘うがそれは我慢、頬に唇を当て挟むように動かし少しだけ離れて待つと、おずおずと俺の頬に唇が当たり軽く動かされる。


「そう、そんな感じな。」


唇ギリギリまで近付き一度止める、ゆっくり口の端に当てて離すと少し置いて同じように当ててきた。

さっき同様、唇を覆うように重ねて食ませてからまたギリギリ触れない位まで離れる。
チラッと俺の唇に目線が向けられたのが分かったが、ここで笑うものなら拗ねた顔して離れろと言い兼ねないから平常心で耐える。

じっと待つと閉じられてた唇がゆっくり開き自分から距離を詰め柔らかい唇に緩く挟まれて甘い吐息と共に離れる。そして顔を赤くしながら自分の下唇を内側に巻き込み伺うように下から目線を向けてきた。
自分でやらせといて何だけどよ、これ耐えられるか?
ガッツリ喰い付きたい衝動に駆られる。


「……下手?」

「は? あぁいや違う違う、全然下手じゃない。」


耐える為に真顔だったかも、しょんぼりした顔して聞いてきた。


「ホントだって、耐えてただけ。」

「何を?」

「それ聞く? んー、ならちょい腰上げてみ」

「え? 私身体押さえられてるんだけど。」

「んや、立つんじゃなくて、こうな」


一応配慮はしてた、後ろから抱き寄せても当たんねぇように。だけど自分じゃ物足り無ェとか思ってそうだから教えてあげようと思っただけよ?
腹に回してる腕を少し下から腰が上がるようにわざと調整して力を入れる


「っ!? ばっ!馬鹿じゃないの!? 離れてっ」

「お前が下手かどうか気にしてっから、イイ感じだったつーのを教えてあげようと思って。」

「うぁ、…っや! グリグリしないでよ!っやだ!」

「……」

「きゃぁ!? なっ!? 銀さん!?」

「しー、神楽起きっから。な? もうちょっとだけ。」

「っ、」

腰から下げて尻に押し当てたら暴れて抵抗してきたが、頼めば大人しくなる。結局甘ぇよな。


「脚、…ちょっと、いい?」


抵抗はしなくなったものの、またぴったり背もたれに引っ付いた身体、腕を回したまま太腿に手を置いて片足だけ引き寄せるとピクリと身体が跳ねた。


「ひゃ……っ、……っっ、」


凄く耐えてる。
いやね、少しは慣れて貰いてぇなァってのもあってな、ちょーと太腿お借りして押し付けたりなんかしちゃったりして。

にしても、自分の手の甲に口押し付けて必死で耐えてる後ろ姿。俺これでイケそうとか思っちゃう、また変態だって言われるな。

後ろからでも見える頬に自分の頬を擦り付ければ潤んだ瞳が横を向く。
これをすると必ずと言って良いくらい頬に唇を寄せて来る、しかもその後はキスをしても割りと唇ほぐれてるんだよ何故か。
つまり随分とお気に召してるようだから多様するのは仕方無ェと思う。


「……ん、…っ、あ、し、…熱い、」

「うん、ちょっと慣れような」

「ぅ…、…………手は。」

「手も。」


脚に気ィ取られて気付かねぇかとも思ったけど、気付かれた。服の上から軽く触ってるだけだけどな、じっと俺の顔を見つめてくる。


「……楽しい?」

「あー、嫌?」

「そうじゃなくて、満足出来る?」

「は? え、なに、そんな気にしてんの? 俺マジで何とも思ってねぇよ?」

「んー」


何でここは照れないんだろう。俺こいつの胸に手置いてんのに、じっとその手を見てるよこの子。そんなに? 雑誌か? 雑誌がいけなかったのか?


「ぅおい!? おっ、まえ、何してんの、?」

「余ってない」


俺の手の上から覆うように自分の手を重ね押して来た、つーか掴ませた? ねぇ今掴ませた? 軽く触れる程度だった俺の手が思いっきり押し付ける形になっちゃったんだけど、これはいいの?


「俺の手が大きんじゃ、ね?」

「……」


無言でフイっと顔を背けられ重ねられた手も離れて行った、でも俺の手はそのまま置いてあるが何でこれは良いの?




「っ、……何か恥ずかしくなってきた、格好おかしいよね。」

「後ろからは好きじゃねーの?」

「そうゆう問題じゃない。」


放置された手に軽く力を入れて揉んだら多少反応はあったが、やっぱ触んのはそんな抵抗無ぇな。 何でキスだけ肩に力入んだろ。


「移動すっか。」

「わっ、え、歩けるよ。」

「いーからいーから」


後ろから抱き上げてソファーから下り、そのまま電気を消して寝室に連れて行く。
一組の布団を敷いて入り、いつものように抱き締めて落ち着くと少し驚いた顔して腕の中で見上げてきた。


「何かするのかと思った。」

「ご所望ならば喜んでしますけど?」

「要りませーん。」


笑いながら抱き付いてきた頭を撫でると更に楽しそうな笑い声が聞こえるから、だいぶ元気になったらしい。


「今日何かあった?」

「え?」

「帰って来た時ちょっと沈んでたろ」

「……え、……ごめ、」

「謝罪が聞きてぇワケじゃねぇかんな? んな事しか言えねぇならガッツリ塞いじまうぞ。」

「夜お仕事なんだって。」

「塞がれんの嫌なのかよ」

「ふふっ、皆、無事だと良いな……。」

「そうだなー。」

「明日ね、沖田くんとお出掛けする約束してるんだ。」

「デートかよ。」

「お土産買って来るね」

「堂々と浮気宣言しやがってー」

「……本当だね、……銀さんは他の人と手繋いだりしないのに。」

「マジに取んじゃねぇつの。」


声に元気が無くなった、多少は気にしてんのな。


「私も銀さんが他の人と手繋いでても、………………ちょっと触らないでいて貰うだけにするね。」

「何だ今の間。 ちょっとってどんくれぇ?」

「私が良しとするまで。」

「アバウトだな。」

「数ヵ月したらきっと忘れられると思う。」

「なっが!? 数ヵ月って、気が遠くなる、絶対しねぇし。俺一途だから。」

「……私一途じゃない…………」

「お前の気分は何でそんな浮き沈み激しいの?」


さっきから忙しすぎんだろ。


「グダグダスイッチ入っちゃったの? しゃーねーなぁ。」

「ひぇ!? ちょっ、馬鹿、何処触って、!」

「しー、神楽起きんぞ?」


下に敷いていた腕で頭を抱え込んで押さえ反対の手で尻を揉んでみたら結構な反応がある、胸より尻の方がイイのか。


「いゃってばっ、!」

「胸より尻のがイイ反応すんな? こっちのがイイの?」

「嫌って言ってるの聞こえてる!?」

「え? 良い方のイヤじゃなくて?」

「どんな嫌!? 意味分かんないっ、やだぁ、…っ優しいのがいい、」

「優しいの?」

「頭ナデナデして。」

「いつもと同じじゃねぇか……」


なのに俺の手は頭に向かう、だってナデナデしてって言う。ナデナデって、するよナデナデ。


「ナデナデ選手権あったらきっと銀さん優勝するよ。」

「何だその選手権、嬉しか無ぇな。」

「銀さんのナデナデが一番好き。」


……嬉しいわ。ナデナデ優勝レベルで良かった、良く分からんがこのナデナデを覚えておこう。





優勝レベル頂きました



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