トリップ続編 | ナノ
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「失礼しまーす」

「まだ起きてたのか」

「いえ寝てましたよ。沖田くんが目を覚ましたのでそのご報告とお夜食をお持ちしました。」

「報告は要らねぇけど。」

「心配してた癖に。気付いてたんですよね? 沖田くん体調悪かったの。」

「知らねぇよ」

「ふふっ、そーゆう事に、しておきます。」


私が沖田くんの部屋に来た時、身体に毛布が掛かってた。自分の布団を踏み潰す様に横になってたから自分で掛けたものじゃないし、私が泊まりたいって言った時も理由を聞かずに許可をくれた。
必要な物があったら言えと言ってくれた台詞は沖田くんの看病に必要な物だと思うし、きっと毛布を掛けたのも土方さん。

自分が何かすれば沖田くん嫌がるから知らないフリをするんだ。


「隠された愛情ですね。」

「なに気持ち悪ィ事言ってんだよ。」

「やだ照れ隠し? 」

「耳斬り落としてやろうか。」

「だめです。ちゃんと睡眠取らないと明日沖田くんにやられちゃうので気を付けて下さいね。」

「余計な事言うんじゃねぇぞ。」

「はーい」


うどんが冷める前に土方さんの部屋を出て沖田くんの所に戻る。
やっぱり気にしてくれてたんだ、しかも結構考えてくれたんだろうな。
だけどもう考えないって言ってたから大丈夫そう。私も考えるの止める、銀さんが喜ぶ事を考える事にする。受け入れてくれるからってそれに甘えてるだけじゃ駄目だ、銀さんに何かお返しがしたい。だから喜んで貰える事を考えよう。


「ただいまー」

「お帰りなせェ、それ弁当?」

「うん、私のご飯。新八くん達が持たせてくれたんの。」

「食わなかったんで?」

「いつの間にか寝ちゃってたみたいで、だから今食べる。はいどうぞ、鍋焼きうどんです。」

「すげぇ旨そう、いただきやす。」

「召し上がれっ」


食欲あるみたいで良かった、全部完食してくれたしお弁当も差し出したら食べてくれた。熱も下がったし何より元気そうでいつもの沖田くんだ。




「旦那と何処までいったんで?」

「え、急にどうしたの? 」

「折角二人っきりの夜ですぜ、一つの布団でくっついて寝てんのにこれ以上無いネタじゃねぇですかィ。」

「いや寝よう? 熱下がったばっかりだよ、病み上がりなんだから寝るんだよ。」

「もう寝過ぎて眠くねぇ。」

「えぇ? お腹いっぱいになったのに眠くならない?」

「冴えやした。」

「そんな……、でも目を瞑ってればその内寝れるよ。」

「最後まではしてやせんよね?」

「普通に聞いてくる」


でも何だろう、全く羞恥心が出ない訳でも無いけど特に不快にも思わず、友達と話してるみたいだ。

一緒の布団に入って並んで向かい合って寝てるのも、男の子だってちゃんと分かってるのにやっぱり銀さんとは違う。確実に違いはある。


「ねぇ、男の人って何したら嬉しいかな。受け入れてくれる感謝を込めて銀さんに何か喜ぶ事をしたいと思うんだけど。」

「流石、話が早ェ。 俺が例え上げやすから出来そうな事で旦那が喜びそうな内容を名前さん自身でアレンジして実行して下せェ。」

「へ?」

「それが喜ぶ事に繋がりやすよ。」

「え? ……んー、分かった。」







帰って来る前に連絡入れろと言われていたからまた電話を借りて連絡した。寄りたい所があるから歩いて帰る事を告げると了承してくれて、1人目的の物を購入し帰宅する。


「ただいまー……」

「お帰りネー! 」


笑顔で走って出迎えてくれる神楽ちゃんにホッとする。強めに抱き締め返していると新八くんも笑って来てくれて心がとっても温まる。


「沖田さん大丈夫でしたか?」

「うん、夜中には熱下がって元気になってたよ!」

「ちょっとォ、いつまで玄関に居るつもり。こっちでやんなさいよ。」

「銀ちゃん1人で寂しいアルか。」


玄関に立ち止まって話していたら居間から聞こえる銀さんの声、決行は夜にするから買って来たお団子を持ち直し向かうと社長椅子に座ってる姿が見えた。


「……ただいま、」

「おけーり、朝帰りたァ随分じゃねーの。」


意地悪そうに笑いながらそう言ってくるのは私がウダウダしちゃうから冗談っぽく治めようとしてるんだろうな。
そんな銀さんに感謝を込めて頑張るね、喜ぶかどうかは分からないけれどハズレだったらまた次考える事にする。


「甘いの持って来たよ。」

「だからそっちじゃねぇつの。」

「そっちも持って来た」

「は? そっち? 」

「はいお団子、皆で食べよ?」

「えっ、そっちってどっち? 」


取り敢えず銀さんの疑問はスルーして、テーブルにお団子を並べる。お昼ご飯何にしようかな、お団子今食べたら軽い物の方が良いか。


「今日休みアルか?」

「そうだよー、何しようね。私も定春のお散歩一緒に行って良い?」

「良いアルよ!でも皆で水鉄砲で遊びたいネ!」

「あっ、そうだね約束してたやつ、今から出来るかな? 」

「銀ちゃん良いアルか?」

「まぁ良いけど。なら水鉄砲借りて来いよ、色は4種類な。」

「分かったアル、行って来るネ!」

「神楽ちゃん僕も行くよ。」


ならタオルとか用意しておこうかな、お弁当も作るべき?
おにぎりとおかず少しなら直ぐ出来るし持って行こう。


「名前」

「んー?」

「あいつら二人より多く染まったらペナルティな、特に神楽からの攻撃は死ぬ気で交わせ。予測出来ない分、良い刺激になる。」

「えっ、は、はい。」


それは特訓と思えって事だよね? つまり遊びだと思うなって事。
銀さんがこんなに教えてくれるのは正直意外だった、試しに一回かと思ったのに、あれから捕まる時、捕まった後の対処法とかも教えてくれてる。
多分これは自分の方が分かるからって、それは銀さんがそうゆう場面に出くわした事があると言うことになるのに、それでも教えてくれる。
だから教えてくれる時はしっかり学びたい、銀さんが何を考えているんだろうとか、そんなどうしようも無い事は考えないで全力で頑張りたい。







原外さんに貸して貰った水鉄砲と、着色料を4色バケツに用意し無くなったら自分で補充しに行く。
銀さんと二人でやった時と違い場所は使われていない廃ビルの1階広場。
時間がある時片付けをして欲しいと言われていたみたいで、終わったら付くであろう色水ごと掃除する事になった。

机とかソファーもあるし隠れる所は多そう。
とにかく私は新八くんと神楽ちゃんより多く着色しない事、神楽ちゃんの攻撃を死ぬ気で交わす事。
でも他二人の攻撃も避けないと着色し過ぎたらペナルティ。別に私だけが狙われる訳じゃない、折角だし客観的に銀さんの動きを見たいな。


「んじゃ制限時間は30分、より広範囲に色付いたヤツが負けな。一番着色したヤツは仕事探して来る事。」

「仕事を僕らに捜させるつもりですか。」

「ガキだろうと食ってくには働かにゃァならねー決まりなんだよ。」

「銀ちゃん狙い打ちにするネ」

「そうだね、そうしよう。」

「個人戦だからな、結束は裏切りの始まりだぞ。」


……何でそんなに睨み合ってる感じなの? 私も特訓と思って真剣にやろうと思ってるけど、そもそもこれ遊びじゃないの? 皆そんな真剣な顔してやるの?

しかも神楽ちゃの持ってる水鉄砲、両刀だし背負ってるのタンク? それ中身色水だよね? 予め補充の水少し背負ってるのね?
新八くんも私と同じで普通の水鉄砲だけど銀さんのも大きくない? 私より銀さんが大きい意味が分からない。


「……不公平さが垣間見える……」

「でも、銀さんに仕事させるチャンスなんで頑張りましょう!」


前向きだね新八くん。そして子供に働けって言われるよ銀さん。


「始めんぞー。よーい、スタートォ。」


突然のスタートコールにも関わらず私と神楽ちゃんと新八くんは、合わせたわけでも無いのに三人同じタイミングで銀さんに攻撃した。
だけど銀さんに一滴も当たる事は無く、それ処かこうなる事が分かっていたのか完璧な防御壁で防がれる。


「ひきょーアルよ銀ちゃん!」

「と言うか床壊さないで下さいよ!」


卑怯とか壊すとかの問題? そもそも今どうやったの?
銀さんの目の前に壁が突然現れてもう銀さんは見えない。 いや突然と言っても見てたから分かる、床が一部剥がれて銀さんの目の前に壁の様に立ってるわけで、それはスタートと言った同時に銀さんが持ち上げた床。持ち上げたよ、床……、それコンクリートでは?


「……やっぱりサイボーグなの? 床を素手で剥がすなんてっ!? え!? 」

「なっ!? 何で色が!? 黄色……って銀さんですか!?」

「……水風船アルか。」


銀さんの防御壁に圧巻されていたら突然胸元に何かがぶつかってその直後に服が黄色くなった。黄色は銀さんの持ってる色水、神楽ちゃんの言う通り水風船で攻撃して来たんだ、しかも上に投げてその水風船が身体にぶつかって弾けたらしい。

神楽ちゃんは気付いてキャッチしたみたいで、目の前の壁にそれを投げた事で銀さんの防御壁に4種類の色が鮮やかにアートされている。


「うわぁ!? 神楽ちゃん!? 」

「こうなったら皆が敵ネ、全員真っ赤に染めて優勝するアル。賞金は私の物ヨ」

「賞金なんて無いからね!? 」

「名前も今は敵アルよ、次は交わさせないネ。」


神楽ちゃんの動きには常に意識してたから不意打ちでもこれは交わせた。新八くんは早くも2色アートされちゃってるけど私達も隠れた方が良い、もっと軽いお遊びを想定していたけど全然違った。


「よし、じゃあ今から新八くんも敵ね、私も優勝狙うわ!」

「これ優勝とかあるんですか!? もう、僕だって負けないですからね!」


取り敢えず後ろを気にしながらソファーまで逃げて隠れた。逃げるだけじゃ勝てないし現時点で私は神楽ちゃんより多く色が付いてる。この先の事も考えるとあっちにも色付けとかないと。


シン、と静まった広場。 遠いといまいち距離が分からない、敵より先に相手の位置を捕らえた方が断然有利だから常に周囲に意識を向けるようにって言われてる。せめて音があれば判断出来るけど、殺気も何も無いこの空間は無音だと全然分からない。
集中しないと。


……1人近付いて来てる、て言うか普通に歩いてる?


「オイオイ、皆で隠れちゃ意味無ェだろー? ほら標的になってやるよ。」


絶対罠だ。また狡い事しようとしてる。

堂々と中心部を歩いて姿を見せた銀さんは両手を広げて笑ってる。


「何なら武器置いてやろーか?」


そう言って水鉄砲を床に落とした。
何かあるんだろうけど分からない、でも今の内に二人探そう。


「っう、わ!? 」

「惜しかったアル」


神楽ちゃんんん!? 何で壁から!? 抜け道あるの!?

壁から顔を出して攻撃して来た神楽ちゃんを何とか交わしたら直ぐ引っ込んで居なくなった。


「うわ!? 神楽ちゃん!? 何処移動してるの!?」


あ、新八くんだ。まるでモグラみたいに壁の中を移動してるらしい、空洞でもあったのかな。


「ひゃ! 冷たっ、」

「油断し過ぎ。神楽の避けてんのは良いけど染まり過ぎっと挽回出来なくなんぞ。」

「わっ!? ちょ、と!!」

「おっと、お前へのペナルティは特別仕様だかんな。」

「は!? 」

「銀ちゃん勝負アルー!」

「あ、やべ。」


ヤバイのは私だよ。 身体が黄色い、凄く染められた、神楽ちゃんまだ染まってないのに……
新八くんは真っ赤に染まって倒れてる。これ私に課せられた条件をクリアするには神楽ちゃんを染めないといけないんだ、誰かが染めてくれるのでも良いけど銀さんが染める訳無いし、新八くん倒れてる、なら私が染めないとペナルティ決定。特別仕様のペナルティは絶対怪しいヤツだよ、駄目なヤツだ、大変。

銀さんと新八くんを警戒しつつ神楽ちゃんを攻撃するしかない。






制限時間あと10分


新八くんはもう3色全部付いちゃってヤケクソ気味に銀さんに食らい付いてる。
私はあれから何とか交わしながら攻撃に励み、対して神楽ちゃんは元々勝負より遊ぶ事が大きいせいか意外と着色してるし大して気にもしていない。でもそれなら私にとっては有難い、だけど多分今ギリギリだし、もしかしたら私の方が着色多いかもしれない。だから神楽ちゃんに勝負を挑む為に今正面に来た。


「カモーン、全部交わしてあげるネ。」

「流石、すばしっこいね神楽ちゃん。」


神楽ちゃんの攻撃は絶対受けれない、そしてアクロバティックが凄すぎて全然当たらない。


「わっ、と、また!? 」

「お嬢ちゃん同士で楽しそうじゃん、俺も混ぜてくんねェ?」


いや誰!? 銀さんのテンションおかしくない? てか新八くんは……、黄色……黄色? なんか色々混ざって大変な事になって倒れてる。


「うっ、ぶない、」


私はもう少しも染まれない。だってギリギリだし寧ろアウト、てか、


「何でっ、銀さん、無傷なのっ!?」

「こーゆうのは頭も使んないといけねーの。 オメーらまとめて俺狙って来んだから多少狡ィ事しねぇと勝てねーだろ。」

「どこが多少アルか!! さっきから盾持って、この水風船の飛ばし方もおかしいヨ!」

「本当だよっ、そのゴム銃、どっから、持って来たのっ!」

「これー? その辺に落ちてる材料で作った。」


どんだけ器用なの!? 今の間に作っちゃったの!?


「くっ、そ、近付けない、無傷とか腹立つね。」

「絶対ギャフンと言わせないと気がすまないアルな。」

「くくっ、後5分な?」


後5分で銀さんを染め上げる方法なんてあるのかな。

…………あった。

今、銀さんの後ろでフラリと立ち上がった新八くんが黄色以外の3つのバケツを抱えた。


「なら一か八か、近距離で染めてあげる。」

「水浴びしてから家帰って来いヨ。」


神楽ちゃんとほぼ同時に銀さん目掛けて走り出す、口許に笑みを浮かべたままの銀さんは水風船を2つ片手でお手玉するように遊んだ後、その1つを上に高く放り投げた、狙いは分かる。

新八くんだ。


神楽ちゃんが銀さんに向かって飛んだのを視界に入れながら、手元にある水鉄砲を高く上がった水風船にぶつける為に投げ捨てた。これでもう新八くんの邪魔は出来ない。

後は自分の身を守らないと、私はもう染まる事は許されないんだから。
だけど、これも想定内だったのか銀さんの余裕そうな顔が崩れる事は無く飛んだ神楽ちゃんに顔を向けながらも、重心を低くして隣を通り過ぎようとした私に横目を向けて笑った。そして水鉄砲を私の顔の正面に構えた。


「甘ェな、武器投げてどうやって俺に色付けんだよ。」


私に手を向けたまま神楽ちゃんに目線を戻して水風船を構えながら言うもんだから見えなかったんだ。


「丸腰の時は先ず、相手から武器を奪う所から始めるの。」


色水をしゃがんで交わした後直ぐに蹴り上げて手から浮いた水鉄砲を掴み、驚く銀さんの横顔半分を黄色く染める。もう半分は、飛んだまま水風船を器用にも割らずに蹴り飛ばした神楽ちゃんが赤く染めていた。


「眼鏡の縁まで色水入ったでしょうがァァァァ!!」


叫びながら3つのバケツを持ったまま新八くんが銀さんに突っ込む前に私は速やかに避難する。




……すっごい大惨事。 突っ込む前に滑ってバケツを持ったまま傾いた新八くんは、その名の通り銀さんに突っ込んだ。二人仲良く倒れた上から降って来たバケツを色水ごと被り、事件現場みたいになってる、血じゃ無くて色水だけど、それもカラフル。


「……大丈夫?」

「銀ちゃん達どうやって帰るネ?」

「うーん、持って来たタオルじゃ顔拭いて終わるかな。」

「水汲んで来るアルか?」

「あっ、良いね。 丁度バケツあるし掃除もしないとだし。」


水で洗えば少しはマシになるよね。


二人の傍にあるバケツを回収しようと近付き手を伸ばすと、さっきまで動かなかった銀さんが急に私達の手首を掴み勢い良く引いて来て踏ん張りが効かなかった。

バシャっと大きな水音と共にべったり服に水気が染み込んで来てるのが分かる。


「ちょっと何するの!?」

「べちゃべちゃになったアルよ!!」

「ふざけんな、オメーらだけ綺麗な肌のまま帰れると思うなよ。」

「理不尽過ぎるでしょ! 勝負なんだから!」

「負けたからって見苦しいネ!」

「3対1は卑怯だろ。」

「新八は銀ちゃんと被ったから2対2ヨ、平等アル。」

「いや僕一番被ってるからね、全然平等じゃない。」

「もー、これどうするの? 皆こんなんじゃ帰れないじゃん。」

「どっち道掃除したら汚れんだし遅かれ早かれだろ。」

「こんなに汚れないと思うんだけど……。」


銀さんは顔から全身染まっちゃってるから酷いけど、転ばされた私と神楽ちゃんまで全身色水に染まった。これじゃあ外歩けないよ、水すら汲みに行けない。


それにしても皆カラフル、こんな滅茶苦茶な事普通無いよね。 水鉄砲で遊ぶにしても皆本気だし、なのに、


「ふ、ふふっ、っ、も、だめ、……っ、あははっ」

「いや何でそんな笑えるんですか……」

「お前の顔がスゲーからだろ。」

「皆が本気過ぎるからですよ! 見て下さいよこれ!」

「カラフル新八で地味さが半減するネ」

「っカラフル新八……! 神楽ちゃん上手!」

「何で褒めてんですか!? 」


怒ってるようでも新八くん笑ってるし、銀さんも神楽ちゃんも笑ってる。

間違えたり直ぐウダウダ考えちゃうけど、皆と居ると楽しい気持ちになれる。
頑張ろって思えるし何が起きても頑張れそうな気がして来る。


「私は幸せだな。」

「何処に幸せ感じてんだお前。」

「皆と一緒だと何でも楽しい、こんなカラフルなのに楽しくって仕方無いよ。」

「俺と二人だとお前しか染まん無ぇもんな。」

「そうだね、だから今の内に沢山染めないと。」

「っぅおい止めろ!もう充分染まってんだろ! つか何で直ぐ加勢加わんだよ!? 」


黄色の水鉄砲で額狙って撃ったら、両サイドからも銀さん目掛けて水が上がる。

お返しと言わんばかりに地面に出来ている水溜まりを手で私達3人に飛ばして来る銀さん

4人の笑い声がコンクリートに反射され響き渡る部屋、服や肌を汚し遊ぶ姿は端から見たらどう見えるのかな。







まるで子供のよう



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