夜明けの訪れない楽園
よあけのよすが
宵越しに乾杯
宵越しの喧嘩
ヨイ子ノススメ
よい子はおねんねの時間よ
酔いどれチヨコレヰト
よいものですねさよならも
酔う
溶 解
ようこそ貴方の頭の中に
ようこそここは楽園の惑星
ようこそとさよならの類似性
ようこそ死に損ない、さようならの御挨拶はもう済ませたかな？
容赦なく愛して
容赦を多分に含んでいる
要するにあたしは人間じゃないって？
要約すると大嫌い（うそ、やっぱ好き）
洋梨グラッセひとかけの恋慕
ヨーグルトにいちごジャム
ヨーロッパかぶれなの、私
予感
良き友
抑圧的食欲
よく言えました
よく言っても薄情で、悪く言うなら人でなし
よく覚えたら冷蔵庫に貼り付けておいて
よく噛んでから吐きだしましょう
よく染みました
浴槽に住み着く
よくねむるには目蓋が不可欠です
よくみがくから無傷
よく見て聞いて、触れて
よくよく、欲、良く
横顔が泣いていました
汚してミルクシュガー
よこしまなお姫さま
横たわる羽根が邪魔
横にいるのは誰？
汚れが血だけとは限らない
汚れた手と手
汚れた指先
止さないか？
よしあしの捩れ（よじれ）
よし一回深呼吸して落ち着いて
よしっ
よしと言われるその日まで
予習以前
余剰の美学
止せ！止めろっ！
装う
余所様でしょう？
余所様にご迷惑
よそにいこう
余所には余所の顔がある
余所にやる
余所見して忘れた振りして単なる可愛い子どもに成り下がって
よそもののおんな
余談ですが
四つ角
夜な夜な優しさを殺してく
夜這いするためにベッドはふたつ
呼ばれるたびに少しあたたかくなれます
呼び方ひとつ
余分な動揺
予報外れ
よぼよぼになったって好きよ
世迷いごとの下僕
夜道で転落死
黄泉の國から左様なら
読める空気を発明すればいいんだな！
よもや手放したりなんかしないから
四方山
予約制殺人
夜妬け
余裕のないやさしさが愛しい
より暗いところへ
より近くへ、行きたい
拠り所
夜からはじまり、お昼でおしまい
夜、雲はなく、月もなく、星さえ見えない
夜だけに口付け
夜と昼が八回入れ替わったら
夜なら眠りに逃げてもいい
夜ならば良かった
夜に紅茶を飲むのにブランデーを注ぐような人とは親しく出来ないって？ なんてつまらないヤツなんだ！
夜にことよせてしか甘えられない
夜には膿む
夜には手が届く
夜に焼ける心臓
夜によりそう獏
夜に許してもらおう
夜の明けない朝
よるのやくそく
夜眠ると声がする。思い出してと泣いている。
夜はてんで明るい
夜は優しい
夜も昼になれるよ
夜よりもすこし暗いあお
夜を追い抜く風
夜を捕食
夜を迎えるたびに
予鈴がひとつ、ふたつ、みっつ
よろこびだけで生きていきたい
喜ぶ顔が見たい、とかなんてベタ惚れ
よろこべるまで
慶ぶべきは誰か
悦んでしまつた
喜んでほしかった
よろしい、ならば刃向かえ
よろしく
宜しく愛し合いを始めよう
よろしくどうぞ、御主人さま
よろしく、私の狼さん
よろめく鱗粉
弱いうちに死ね
齢十五の歯形
よわいひとはいない
弱いまま強くはなれないの？
弱いままでいたい
弱さと同等の
よわむしになれる人
弱虫はどっち？
よんじゅうよんのせかい
よんでいた