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にゃーん



「また負けたーーーっ!」

つい一時間前に始まったゲーム対決。
研磨が強すぎて勝負にならない。

「なまえ弱すぎ…」

「研磨がゲームオタクすぎるの!」

暇さえあればゲームやってる人と同じにしないでよね!

「もっかい勝負!」

「えー…まだやるの?」

「負けたままなんて嫌だもん」

すると研磨は小さく笑う。
「なんだよう」

「いや…昔から本当に負けず嫌いだなぁって」

確かに私は負けず嫌い。
幼馴染みのクロや研磨といつも勝負しては負けて、また勝負してた。

「絶対勝つからねっ」

「期待してる…」

クスクスと笑う研磨はどう見ても私を馬鹿にしている。
頭をぺちんと叩けば、「ぼーりょくはんたーい」と言われた。


「次私が勝ったらなんでも言うこと聞いてもらうから!」

「…いいけど。俺が勝っても同じ条件だよね…?」

「……もちろん」

その瞬間、研磨の目の色が変わったのは気のせい?



結果は、今日一番のボロ負け。

「うううう本気だしすぎ!」

「言うこと聞いてもらうね…?」

私の文句には聞き耳を持たずに、コントローラーを取り上げられて、ぎゅうっと抱きしめられた。


「……研磨?なにこれ」

「今日一日俺の抱き枕」

…なにそれ。そんなの、

「……私も嬉しいんですけど」

「なら良かった」

珍しく少し意地悪に微笑む研磨。
頭を撫でればまるで猫のように頭をよじる。
そして私の太ももまでズルズルと頭を下げればそのまま寝始めてしまった。

「甘えんぼ……」

そんな風に呟いても本人はもう夢の中。


「研磨、いい夢を」

優しく頬にキスを一つ。
おやすみ、私の可愛い彼氏さん。





にゃーん
(「今のうちにゲーム特訓しよ…!」)





あとがき

たまに研磨がいきなり甘えてくれるとか最高です。


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