ゆるゆる
「けーんーじー」
「なーあーにー」
「飲み物持ってきて」
「嫌だ」
かれこれ二時間は二人でベッドでゴロゴロしながら漫画を読んでいる。
カップルとは思えないこの状況。
「ねえええお願い。動きたくない」
仰向けで漫画を読む堅治のお腹に頭を乗せて、グリグリしてやる。
「くすぐったいからやめて」
「疲れた」
だめだ。意外と体力使う。
堅治のお腹の上に頭を乗せてジッとしていると、
「みなさーんなまえが力尽きましたー」
って髪の毛をくしゃくしゃにされた。
誰に報告してんのよ。
起き上がってモソモソと移動して、堅治に抱きついて、顔を見ればデコピンされた。
「痛い!いきなりなに!?」
「髪グシャグシャだよ?女の子としてどうなの?」
「やったのは誰よ!」
ゆっくりと堅治が起き上がったため、上に乗っていた私も自然と起き上がって、そのまま堅治の膝の上に座った。
「重い」
「うっさい」
頭を軽く叩く。ホントはもっと強く叩きたかったくらいよ。
「ねー」
「なによ」
「ムラムラしたから襲っていい?」
「ハ!!?」
私が反論しようとした時には既に遅し。
私はベッドの上に倒されました。
いや、なんなんですか二口さん。
でも、近付いてくる意地悪な堅治の表情を見て、こりゃだめだと諦めた私でした。
ゆるゆる
(からのムラムラ)
あとがき
二口くんとはゆるゆるな会話をしたいですねー。
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