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イチャつき警報発令中




「二口って細いよね」

「なにいきなり」


部活の休憩中。
私は横になっている二口の隣に座る。

そしたらうちわを渡されて、しぶしぶあおいであげる。

「んや、なんとなく。筋肉なさそう」

汗が染み付いたTシャツを捲れば、

「あ、意外と筋肉あるね」

「きゃーなまえちゃんえっちー」

「ばぁーか」

Tシャツを直して、お腹を軽く叩く。

「意外と男らしいでしょ?」

「んーまぁ」

するといきなり起き上がってきて、ぎゅぅぅと抱きしめられる。

「……なに」

「男らしいとこ見せようかなって」

「汗つくんですけどー」

「ごめんごめん」

こら、絶対思ってないでしょ。
ってか離れてよ。

「私は二口のかっこいいとこたくさん知ってるよ?」

「さすがなまえ」

「なんたってこの扱いにくい二口の彼女様ですから」

無理矢理引き剥がせば、二口はにやりと笑った。

なんだよその余裕の笑み。

「なまえは俺にべた惚れだからなー」

「ナルシストめ」


そろそろ休憩時間が終わる。
二口がコートへと戻ろうとした時、Tシャツの裾を引っ張って止める。

「なに?」

「二口大好きだよ。頑張ってね?」

目を少し見開いて固まったあと、何も言わずに私の髪をクシャクシャにしてコートへと戻っていった。


「あはは、二口ってば顔真っ赤」



大好きな彼氏さん。頑張ってね。
そして帰りは一緒に帰ろうね?








「なぁ…今部活中だよな?」

「なんかあの一帯だけ空気おかしくね?」

「なんでアイツら、あんなにイチャついてんの?俺らのこと見えてんの?」

「青根、あとから二口のことぶん殴っといて」




イチャつき警報発令中
(「おまえらそれ家でやれ」)





あとがき

バカップルの二口くんとなまえちゃんでした。


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