コピペネタC



安定の二年生です!
ちょっとだけ下ネタあります


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19.01.17 20:15

◎◎しないと出られない部屋@主人公



ん?と違和感を覚えた時には既に遅かった。さっきまでの見慣れた風景は何処かに消えてしまった。

「あれ…?」
「…パレスか?モルガナ、モルガナ…?」
「鞄、ありませんね…」
「いつ無くなったんだ?俺ずっと肩に掛けてたと思うけど…」
「…そ、そういえば、私のも…。あの、此処、何処なんでしょうね?」
「…何も無いな」
「うん…本当に、何も無いです…」

ただ広い真っ白の空間。入口も出口も無い密室だった。

「いて、何だ?」
「紙飛行機…ですね」
「何処から…?」
「さぁ…?」

暁は後頭部にあたって落ちた紙飛行機を拾い上げる。色々きになる事は多いけどもう気にしてても仕方ないと割り切って、何か此処から出れる方法が書いてあるかもしれない、と暁は紙飛行機を広げてみる。予想通り、そこには何か書き込まれていた。

「"キスしたらこの部屋から出られます"…………」
「…………………き、きす………?あ、夏が旬の魚の…」
「それは鱚」
「…………怪我をした時に残る跡の…」
「それは傷」
「………に、二で割り切れない整数の…!」
「それは奇数」

……………。静寂が二人を包む。ただ恥ずかしいだけじゃない。これで本当にキスしても、で、で、出られなかったら…!

「ひっ、あ、あっ、暁くん…」
「…犬に噛まれたとでも思ってくれていい」
「ぅ、ちが、ま、まって…!」
「俺と二人でずっと此処で過ごす?俺はそれでも良い」
「〜っ、あ、暁くんは、す、すぐそうやって…!」

耳まで真っ赤にしてポカポカと暁の胸を叩く。暁は何でも無いように笑ってからその腕を取った。

「……目、瞑って」
「あ、ぅ、うん…」

熱を帯びた真剣な目をした暁とその場の雰囲気に言われた通り目を瞑る。けどいくら待っても降りてこない感触に目を開けた瞬間、少しだけ掠れた唇がそっと重ねられた。

「あ、あっ、あき、暁くん…!!!」

思わず絶叫してしまう。そんな姿を見て暁は悪戯が成功した子供みたいに笑って何でも無いように言ってのけた。

「あ、出口だ」


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19.01.12 03:54

◎◎しないと出られない部屋@祐介



「どうしたものか」
「…困りましたね」

二人は途方にくれていた。パレスの攻略中、突然真っ暗になったかと思えば何も無い場所に放り出されていた。辺りを見渡して分かった事と言えば、自分たちの格好が制服に戻っていた事だけ。警戒されてないから制服なのか、それとも現実世界だから制服なのかまではモルガナがいないので分からなかった。

「そもそも突然なんなんだ?何故俺たち二人だけがこんな場所に閉じ込められた?」
「…わ、わかんない、です…。でも、危険は無さそう、ですよね」
「あぁ。だが向こうも俺たちを探しているに違いない。さっさとこの場を脱出しなければ…」
「けど、出口、無いですよね…?あ、入口も…?………?」
「ん?どうした?…なんだそれは」
「紙、です」
「それは分かる。貸してくれ」

何処からかふわりと落ちてきた一枚の紙を受け取り祐介はそこに書かれた文字を読んで行く。

「"この部屋は相手に隠している事を言わなければ出られません"…だと」
「…隠し事を告白すれば、出られる、って事ですね…うーん…でも私、祐介くんには隠し事なんて…」
「俺には、か」
「え?あ、ぅ、ち、ちが、」
「ふふっ、いや良いさ。あぁだが俺はお前に隠し事がある」
「なっ、なんですか…?」
「お前の事が好きだ」
「……………っ、え!?」

キィ、と何処かから扉が開く音がして祐介は目を向ける。

「この紙の言う通りだったな。よし皆の元へ戻るぞ」
「な、ちょ、ま、待ってください…!」

好きだなんて言ったくせになんでも無いようにスタスタと扉へ歩いていく祐介を小走りで追い掛ける。横顔を覗いて見てもいつも通りで、一人照れてる事も、変な受け取り方をしてしまった事も、全部恥ずかしかった。


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19.01.10 07:41

◎◎しないと出られない部屋@竜司



「なんだここ…」
「なんでしょうね…?」

辺り一面、白い壁に覆われた不思議な場所。さては何処かのパレスなのかも、と考えてみたけど一番の目印になりうるモルガナがいないので分からなかった。

「なんもねーな」
「逆に不気味、ですね…」

せめて何かあれば此処が何処なのか手かがりになるかもしれないけれど本当に何もない。ただただ空間が広がっていた。

「少し部屋んなか見てみようぜ」
「う、うん。そうましょう」

二人は別々に動き出し見て回る。天井を見上げたり、床や壁を触ってみたりして見るけれどやっぱり何か特別変なところはない。

「何も、見当たりませんね…」
「だなぁ…変なとこもねぇし…ってん?おい、あれ」
「あ、扉みたいですね。…最初っから、あったかな?」
「さぁ?けどま、出れそうだし?行こうぜ」
「はい!」

結局なんだったのか。もしかしたらただの夢だったのかも。そんな風に思って何処から現れたのか、はたまた最初っからあったのかもわからない扉のドアノブに手を掛けて、二人は不思議な部屋から出る事が出来た。


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19.01.10 07:23

コピペネタB


長いので追記からどうぞ!
相変わらず二年生ばっかり ..more

18.12.30 04:50

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