Last*Lost
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さよなら!何に?現実に!


いや、俺も悪かったんだ。
ちょっと顔がいいからっておなごさんたちに色々貢いでもらったり奢ってもらったりして
生活してたもん。

いつぞやなんて108又かけたし。どんだけ煩悩あんだか。

でも、俺いっつも付き合う時は断りいれてるよね?

好きになる自身がないって。俺は生まれてこの方、ちゃんと人を好きになったことがないんだって。


両親は物心つく前に他界、引き取り先はたらい回し。いつも厄介もの扱いされてきたから仕方がないって自分の中では割り切ってる。



だからさ、うん、本当。



逆恨みはやめてください











…はぁ、しかしここ何処だよ?

うっかりプレゼントのチョコもらったの食べたら樹海みたいなとこだぜ。
何?睡眠薬でも入ってて運ばれた?

しかも。



「な……んか…した、まわりにくい……」


手とか小ちゃいしね!
周りもなんかでっかくなってる感じするしね!


何?俺いつの間に黒の組織に狙われる様な高校生探偵になってたよ!?
しかもこれ、幼児化してるんじゃね?小1ってレベルじゃねえええぇ!

科学は日々進歩してるんだな、うんうん。





…ぢゃなくて!


ど、どうする、これから。


泣かせてきたおなごさんたちになら精一杯謝るから!
ニートやめて正当な職業で真っ当な生活して生きるから!
だから!誰か助けて!? 俺餓死しちゃう!

へるぷみー!




がさがさ
がさごそっ




木陰で音がする。


た、助けの手? でももし肉食獣とかだったらどうするよ!俺死んじゃうよ!?



と、音のする方向から影が現れた。



「ん? お前なんでこんなとこにいんの?」



に、んげん。



安心したらなんか泣けてきた。

「ふ、ふぅ、うぇえ…うええええぇぇぇん…ひぐっ…うああああああ」




その人は優しく俺の方に手を伸ばしてきて
俺を抱えて頭を撫でてくれた。




「もう大丈夫だぞ? ほら、泣くなって…

お前、名前は言えるか?」



「………タクト」


「タクトか、いい名前じゃねーか!
俺はジン。ジン=フリークス! 今日からお前の父ちゃんだ!」





はい?

なんかさっき不穏な単語が二つ聴こえましたけど?


ジンなんちゃやとか、父ちゃんとか。





えっ、何だよそれいくら何でも酷くないですかおなごさんたち?!

ここ、あれだよ、漫画の世界!ハンター×ハンター!




…はっ、そんな夢みたいなことあるわけなかろうが。


そう思ってつねった頬は

とっても痛かった。






「ほら、父ちゃんってよんでみ?

なんならパパでもいいぞ〜」



ジンの言葉が、静かに俺の脳内に反響した。










  






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