Last*Lost
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07



念獣相手にも結構動けるようになってきた。

そして、やっぱり。それでも、この動きの飛躍具合は自分にとっては違和感ありすぎるわけで。


前のトリップのときはあまり気づかなかったけれど、トリップするごとに基礎力上がってたり、何かできていなかったことができるようになっている。


それもちょっと怖いくらいに。


トリップした世界での経験が掛け算くらいの感覚で身についている、というかなんというか。
ともかく不自然で仕方がないのだ。だんだん人間離れしていくよ…





「ほい、今日の修行終わり! お疲れさん。
もうリオは人を相手に組み手した方がいいな…明日から俺とすっか?
あ、念はなしだ。でないと体術なんかは身につかないだろうし。」


「えっ、本当?! やった!やるやる!やらせてーっ!」




何はともあれ、私はきっと、不確かながら確かに、少しは前に進めているんだろう。





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次の日のジンとの組み手は、組み手というより一方的にボコられるという残念なものになった。



じ……実力差がありすぎる……



「むきゅぅ〜……手加減というものを知らないの……」


「いやー、悪りぃ悪りぃ! 結構手を抜いたつもりだったんだけどな」



なん…だと?



私はすごく自信がなくなったよ!あぁ!



くそ…絶対強くなってやる……




  






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