Last*Lost
08
莉麻は本当に伸びがはやい。
正直すぐ実力も抜かれるんじゃないかとヒヤヒヤする。
こいつ何しでかしてくれるか、楽しみで仕方ないな。
みてて飽きないし。
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「ジンー、ねーこれいつまで続くの?ねージンったらー」
魔獣っぽいのを2,3匹相手にしながら叫ぶ。
「るせー! そこにいる奴全部倒してみて難易度別に分けたら終わり!」
「はーい」
よっと。念獣ってオーラのポイントに強打いれたらなかなかはやく倒せるな…
「よし!終わった!」
だいたいの順位は推測計測してあとは脳内で昇順にして…
「こんなものかな。
ジーンー! おわったよ! ねー、ジーンー?」
反応がない。
というか気配もない。
「……居ないし。」
一体人をほったらかしてなにしているんだか。
「あっ、猛烈に頭きた」
思わず明日のノルマだった念獣たちとも戦いはじめて憂さを晴らした。
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昨日は怒りに任せていくら作りものとはいえ動物を沢山殴ってしまった……
女の子としても人間としてもだめだな、こりゃ。
はぁ。とため息をつく。
あのあとジンをみない。
晩御飯はエレナさんとドゥーンと食べた。
朝食も珍しく1人で食べて。
いつもはジンと絶対一緒に食べてるのに…珍しい。
というより、さみしい。
今日のノルマはない。
念基礎練習終わったら、明日の分しちゃおうかな。
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気づいたら終わっていた。
そう、念獣ランク付。
何それこわい。
無心の境地とはこのことか。
まぁ残りそんなにいなかったのもあるだろうし、慣れてきてたのも事実だけど。
「終わったよ、ジン。
………ねぇ、ジンがいないと次、なにしたらいいのかわかんないじゃん…」
だめだ、泣きそう。
「ジンのばか。」
その呟きは地面におちていった。
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