Last*Lost
04
あーうー
纏はできるのに
纏はできるのに!
その先、私は行き詰まっていた。
毎日、ウイングさん流の点はしているからオーラも落ち着いてきたとは思うのだが。
むー、
「だめだ、できない。」
ゴロンと芝生に寝転がる。
この先全く何もできない。
コツとか、漫画の知識だけじゃできないや。
ううう。
「だめだー」
私は完全に行き詰まってしまっていた。
*********************【エレナ視点】*********************
? あの子。
あの、リオと名乗った子。
芝生に寝転がって、何やら苦悩に満ちた顔とこえで空を見上げていた。
「だめだー」
「何が駄目なの?」
声をかけた。
彼女のことをかなり疑ってはいるが、判断材料がないには何も言えない。
取り敢えず相手がボロを出すのをまとうと思ったのだ。
驚いた風にこちらをみるリオ
「あ、え、エレナさん。
いや、実は……何もできなくて。
というか、何も分からなくて。考えてみたらなんか私、知識しかないみたいで。記憶らしい記憶、経験らしい経験が思い当たらないんです。
どこに行きたかったかも忘れてしまっているみたいで、、、
何か大切なものを探していたのに、それが何かも忘れてしまって
手がかりになるであろう念も、一向にうまくならないし…」
すこし赤い眼をしてリオが言う。
そんなリオの姿が歪んでみえた。
そう、私はーーーー泣いていたのだ。
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何がだめなの?ときかれて咄嗟に嘘をついてしまった。
いや、実際色々なことを知らないのだからそれは忘れてしまったのと同義かなぁと思ってのことなのだが。
「……何もできなくて。
というか、何も分からなくて。考えてみたらなんか私、知識しかないみたいで。記憶らしい記憶、経験らしい経験が思い当たらないんです。
どこに行きたかったかも忘れてしまっているみたいで、、、
何か大切なものを探していたのに、それが何かも忘れてしまって
手がかりになるであろう念も、一向にうまくならないし…」
あ、どうしよう。
言ってて、何故だか胸がなんともいえない閉塞感でいっぱいになって 泣きそうだ。
そう思ってふとエレナさんをみると。
エレナさんが泣いていた。
ギョッとしておそるおそる声をかける。
「あのエレナさ
「ごめんなさいっ!ごめんなさい、本当、ごめんなさい。
私、あなたのこと疑ってばかりで…何を思っているか考えてみたこともなかなった!」
「えっ」
「何もできない辛さは、私だってよく知ってることなのに!
その上大切なものを失っているあなたのこと!私は疑ってしまった!」
どうやら、エレナさんの中の何かに触れ、私と感覚をリンクさせてしまったようだ。
何か声をかけようとするのだが、何も言葉がでてこない。それどころか、自分からも涙が溢れてくる。
あ。
私、本当は、今が。 何もできない今の自分が。
凄く辛かったんだ。
そこで初めて私は私の気持ちに気づけた。
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