Last*Lost
06
「わぁぁぁぁ〜」
叫んで落ちる。
あ、確かなんか
スプリング弾がどうとかって・・・
上のほうにいるツナと山本を見る。
ふたりは助かる。
でも、私は?
おーい。
あはは。
無 理 だ 。
届かない。
手を伸ばしても 空を切るだけ。
と。
窓越しにリボーンと目が合った。
「っつ?!」
ニヤリ。
と笑うリボーン。
まさか私は自力で何とかしろと?
まいったなぁ・・・
「バッグ!」
曲弦糸を、
開始した。
視界の端には
やっぱり意地悪そうに笑っているリボーンが見えた。
とりあえず周りは気にせず
自分を助けることに専念する。
弦を建物に引っ掛け絡め、握る。
まだ勢いは殺されず、その落ちる勢いで腕を切り落としそうになる。
「危ない危ない。」
もう三方にも弦を引っ掛けて勢いを殺していく。
建物も自分も壊れないように意識しながら、微妙な力の調節をする。
よし、大体止まった。
あとは着地のとき少し気を付ければ大丈夫。
とすん。
軽い音がして
着地は成功した。
← ■ →
▲