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05


体育科の授業。
山本は、まぁもちろん一緒じゃない。
男子気になる、、

この様子では、野球かな。
山本の、得意、な、野球。

最近スランプらしいけれど。とてもそうはみえない、

******

体育が終わって、男子のほうを見てみた。

沢田綱吉のトンボがけを山本が手伝っていた。

「私もてつだおっか。」
「おー、さんきゅー」
「え、ジョ、女子?
なんで?」
どもってる どもってる。

「山本が手伝ってたから、かな。
大変でしょ。2人じゃ。
ってことでよろしく。」

まぁ。主人公に遭遇しときたかったのが本音かも


****

「けど、山本って、萩原のこと名前でよんでるんだね」

ツナ(遠慮なくそうよばせてもらうことになった。)は言う。

「まーな」
と山本。

「私は山本ってよんでるんだけれどね。」
と私。

「いつかは名前でよんでくれよな〜」

そんな機会あるのかな、
そう思いつつ空を見上げた。

・・・・・・・まぁ、いつかね。







**************




「たいへん!

山本が屋上から飛び降り自殺しようとしてるッ!!」

どよっ

ゆれるクラス

「ねぇ、いこ?莉麻ちゃん。」

「うん…」

山本、お前なんてバカなことしてんだ?

*****

屋上。
フェンスの向こうの山本。

なんか、違う世界みたいな。

「野球の神様に見放されちまった俺に残るもんなんてないからな。」


野球は、実力でしょ?

野球の神?

そんなものいらない。

そんなことなら
私が女神になってやる

叫びたくて仕方ない
けれど
声は届かない。




*************
****ツナサイド****
*************





「山本を友だちとして助けたいんだろ?
だったら逃げんな」

「リボーン!!」

銃を向けられた

「ちょっ、たんま!!」

容赦ない目。

「ひぃっ」
ツナは逃げ出した。

「やめてくれーっ」

山本は助けたいが 死ぬ気になって何か変わるとは思えない。

ドッ!

「きゃっ?!」
「あたっ」

派手に転ぶ。

「いっッ・・・・・・
・・・・・・あっ、ごめん!大丈夫?」

人込みからはぐれちゃってるし!
注目浴びてるよ!

あせるツナ。

と。

「莉麻に・・・ツナ。」

―――――ちょうど山本の前だった。
しかもぶつかったのは
きのう知り合った萩原だ。

どうするよ・・・俺・・・






********************
********************




ツナとぶつかって  前に出たのは悪くないよ。
けど、ね。
・・・・・・・しゃべりヅラッ




「止めに来たなら 無駄だぜ。
ツナなら 俺の気持ちも 分かるだろ?
莉麻だって・・・・・・」

「何やっても 上手くいかないから
死んだほうがマシって?」

「まーな。
っつっても莉麻は優秀だし
ツナも最近は 活躍してるしよ。」

ばか。
お前はいつでも活躍してるよ。

「山本。
やっぱ私と違うわ。
山本はダメだよ。ダメすぎる。

あ、私は優秀じゃないから 
別に格の違いを言っているんじゃないよ。

そう――――
――――――――私は死んだほうがマシとは思わない。

上手くいかなくて かっこ悪くて
ボロボロで 愚だ愚だでも、
死にたくない。
生きるよ? 努力するよ?」

「!!」

ツナも口を開く。

「・・・・・・・おれ、
『努力』とか 調子のいいこと言ったけど
きのうのは嘘だったんだ・・・
ごめん!」

山本の表情が変わる。

「だから
 山本みたいに そんなすごいこと思ったことないし

むしろ 死ぬときになって 
死ぬ気でやっておくんだった って思うような 
ダメで情けないやつなんだ。

ほんとごめん。

―――っじゃぁ!」

駆け去ろうとしたツナを
山本がつかんだ。


「まてよ ツナ」


・・・・・・ん? ここって屋上ダイヴのシーン?




ツナがすべる。

ガシャッ

フェンスの壊れる音。

悲鳴。

「ちょっ、えっ」
思わず手を伸ばした私。

とっさに2人の手をつかんで

踏みとどまろうと・・・


・・・した足場は 空気を踏むだけで。



まぁ。はい。

簡単に言えば。



「紐なしバンジーですかあぁァァ?!!!」




わたし達は落ちたのだった。




  






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