Last*Lost
09
「・・・・・
って、広っ!!!!」
考えてみればお嬢様学校。
規模もでかいし
かかった費用もでかいし
地図は覚えた、とはいっても数秒しかみていないし、
関係者じゃない私がたった一人の生徒を探すなんて無茶だ。
ううむ。
ダウジング?
は、自信ないし。
共鳴?
「ゆらぁり」
言ってもくるわけないか。
ははは。
そう。くるわけが・・・
「ゆら・・・ぴた。」
あの戯言キャラの中でも 印象強いランキングに 上位入賞間違い無しの、声。
くるわけ、あった。
まさかの事態。
こうして私は西条玉藻とであった。
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「玉藻ちゃんですよね、
西条玉藻ちゃん。」
「あなたは・・・百乃木先輩? あれ? そうだっけ?」
「ちがうちがう!!はじめまして!
わたしは 萩原莉麻。
あなたと友達になりに来ました」
「・・・・?」
……完全に不審者だった。
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「〜って訳で、とにかく私はとりあえず探して、って…聞いてる?」
「(?u?)」
分かっていないようだ。
「取り敢えず私は貴女がこの学園の外でも生活できるような手立てをたてたの。
この学園は、危険。貴女も、いずれ巻き込まれる、ううん、もう巻き込まれてるわ」
というより、玉藻ちゃんなら巻き込む側にさえ立つだろう。
とにかく今は姫ちゃんが玉藻ちゃんを見つけて あ あ な っ て し ま う 前にーーーーーー
そう、できるだけ姫ちゃんに『友達』を殺させないことだってきっと姫ちゃんのためになるんだから……
だから…
「どうして莉麻ちゃんがここにいるですか?」
可愛いその声がきこえたなんて嘘だと言って。
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