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03


友に雇われ(?)て、しばらくたった。(といっても2週間くらい、かな?)
そんな、非日常も日常になってきたときのある日。

「わーぃ!ハギハラちゃん!きいて〜。
あのね、さっき、いーちゃんからお電話があったんだよ!!
うふふー、いつもならあっちからなんてかけてこないのにー。
しかも内容は、はたまたびっくり補いあいー!」
「元気だね、友。」
「うに!もっちろん♪」

それにしても、この話からすると、どうやらクビシメあたりらしい。

……よし、いーちゃん運ぶ時、零崎君手伝ってやろう。(いーちゃんを助けないのはお約束)

物語に干渉できることに少し喜びを抑えきれない。

この前は別にトリップしなくたってよかったと思っていたのに。今は、なんというか。
ちょっと。ほんのちょっと。今が楽しくて。
トリップしても、悪くはないなと。思えた。

そりゃぁ、確かに友人家族は恋しいけれど。
今は、久渚といられることが嬉しくて 離れたくないなと思う。



「あ、今度いーちゃんよぼっか!
いーちゃんはメイドさん好きだから、メイド服着てればかんぺっき!」
「メ、メイド・・・」
アキバだなぁ。
「うにうに、たのしみ〜」
元気だなぁ。
「じゃあとりあえず情報まとめますか。」

楽しくなりそうだった。
(メイド服除く。)






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五月二十五日水曜日。
いーちゃんがむいみちゃんにぼこられる日。
私は、、、鴨川公園で楽しくかくれんぼ[ハート](ヲィ

いーちゃんなんて気にしていない(え
ぼこられようが骨折しようが、同情するだけで私は治せない。
ってことで、いーちゃんが指折るのを傍観。

人識君、まだかな、
あ、来た。

『なぁにやってんだよそこぉぉぉおおおおおおおおおおお!』
大音量。
ワォ(え

そして、むいみちゃんがいなくなって、人識君が、いーちゃんをかつごうとしてるところに。

さて、そろそろ?
「どうしよっかなぁ」
「? 誰か居んのか?」
あー。きこえた。
いるのがばれました。

「えーと、すいません。」
とりあえずあやまってみた。

「許すから手伝え。」

「えぇ?私何もしてないですよ?!
 許すって何ですか。」
「おまえあやまっただろーが」

いやー、そうだけれども。
ま、どーせそのつもりだったし、
結果オーライということで、

「しかたないですねぇ、手伝います。
 あ、私、萩原 莉麻です。」

「おれは零崎人識だ。」

零崎人識、殺人鬼と友達になりました。




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「わぁ。」

目の前には、骨董アパート。
骨董、アパートだ。

これ、木としても売れそうだぞ?
レトロ感どころじゃないぃ
これは、世界遺産だ。(え

と、とにかくいーちゃんが重いので、アパートの中へ入ろうとする。

動かない。

動けない?

振り向くと人識君も固まってた。

「ねぇ、アパート入りません?」
「…………、おぉおう。」

そうだよね、驚かない方がおかしいよね。

それほどに骨董アパートは常識を逸していた。

*****

「おぅ、お帰り。」
「おかえりなさいなんだよー ハギハラちゃん。」

「あ、哀川さん、何で?」

ばこり。

☆彡……目の前を★が舞う。

「あたしのことを名字で呼ぶな。」
「す、すいましぇん、。潤さん。
 ところで今日は何のご用で?」

「おぅ!頼みたいことがあってな。
これから玖渚ちゃんにお前を借りて、いや、返してもらってか?
とにかく覚えてもらいたいことがあるんだよ。」

「何ですか?」

「ん。声帯模写とナイフ技術と体術。」

……無茶だった。







  






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