荒北連載を最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。元は「女の人がひったくりにあうのを荒北が見かけたら、助けて名前を聞かれても名乗らず悪態つくくせに安全な場所に行くまでしっかりついていくんだろうな」という妄想から始まりました。これから、抜けてるように見えてるけど頑固で意外と譲らないヒロインと、気付かないうちにそれに振り回されている荒北は、なかなか幸せに過ごしていくんじゃないかと思います。
 ちなみに番外編で荒北がヒロインにひたすらズキュンとやられてるのは、初彼女でとにかく舞い上がってるからです。以下、入りきらなかった細かいどうでもいい設定です。



・実はヒロインは、荒北が卒業するまではジャージ姿と私服しか見たことがない。ので最後の制服姿を見られる卒業式に荒北に誘われてこっそり見に行って、部員に「あれが荒北さんの彼女か」「可愛い」「えっマジで荒北さんと付き合ってんの? 泣かされそうな顔してるけど」などと好き勝手なこと言われてる。

・ヒロインが最初に荒北の大会を見に行ったあとから周囲に荒北の彼女だと思われていて、大会に参加した部員から参加していなかった部員へ伝わり、数日のうちに学校中の噂に。荒北のいないところで噂されているので本人は知らず、新開や東堂あたりは知っているけど「まあ付き合ってるんだろう」ということで訂正もせず「美人っていうよりは可愛いタイプ」などと言うので噂が真実になっていっている。荒北は卒業間近にこの噂を知って「ハァ!?」となった。

・箱学レギュラーのなかでヒロインと一番気が合うのは東堂。会えば話が盛り上がるけど、そのあいだずっと荒北が睨んでるので他の部員がはらはら。当のふたりは気付かずにファッションについて語ったりしてる。



 ヒロインと荒北はどちらかがたくさん好きだとかいうこともなく、お互い同じくらい相手が好きで大事にしています。ヒロインは荒北の口の悪さをまったく気にしていなく、聞き流しているところもポイントだと思います。荒北と付き合うには、というか荒北のことを知るには最初の壁だと思っているので。
 あとがきには関係ない話が続きましたが、ここまで読んでくれてありがとうございました!



return

×