「違う違う。遊びに行くだけだから、デートとかそんな素敵なことじゃないよ。」
「え、そうなの?違うの?」
これはデートと申すアズを否定するエヴァ。 まず色々とツッコミどころ満載だが、アズの中で『デート』は、どういう解釈をしているのだろう。
「おかしいな。てっちゃんから前に『好きな人と、どこかに出掛けること』だって教わったのに。」
もちろんそれにも色々と諸説はあるのだろうが、アズは徹夜から教わったことを信じていた模様。 なのでそれを否定されて、ちょっと機嫌を損ねる。
「確かにえばがボクのこと好きじゃないなら、でーとじゃなくなるけど。」
かと思いきや。
「エヴァはボクのこと、嫌いなの?」
相手はエヴァだ。彼はとても押しに弱い。 徹夜から教わったデートの定義を、自分の解釈のまま言葉で押しに押し込み、
「え!?いや、そんなわけ・・・っ。アズのこと好きだけど。でも・・・。」
「ならやっぱ『でーと』で決まりだね。」
強く言い張った結果、否定に確変が起きて肯定へ。 押しに負けたエヴァに『これはデート』だと思いっきり意識させたのでした。
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