「あ、間違った。エヴァだった。つい癖で枝葉呼びしちゃったよ。」
「どっちでもいいだろ?たいして違いないし。」
「バカエヴァ!どっちでもいいわけないだろ!発音だって、ほら。枝葉にエヴァ。若干違う、全然違う。ちゃんと間違えないように寝ないで練習したんだからなオレ!」
「・・・アホか。」
クロスカルテットはまだ結成されたばかりで、デビューも満たない駆け出しアイドルグループ。 なので基本的に稽古場所は四人一緒。予定だって当然同じ。
「エヴァもこれからレッスンスタジオだろ?一緒に行こうぜ。」
「まぁ・・・、嫌でも必然的に向かう場所は同じだからな。」
「『嫌』とか言うなよ!つれないなー。」
なのでエーチは合流したエヴァと、このまま一緒にレッスンスタジオへと向かった。
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