休んだおかげで顔色の体調も良くなったエヴァ。 救護室のスタッフにアリカのことを尋ねると、伝言は何も預かってなかったが、ちょっと前にここを出たという情報を教えてくれた。
「ありがとうございました、お世話になりました。」
そうしてお礼を言って救護室から外に出た彼は、とりあえず自分も皆と合流しようと目指そうとする。
「・・・・・・・・・。」
けど、ついさっきまで体調崩していたせいもあってか。ボーッと放心状態。呆然としていて救護室の前から一歩も動いてない。
「・・・っと、いけないいけない。」
そんな自分に気付いてハッと我に戻ったけど、ちょっと様子が変。キョロキョロ辺りを見渡して、アリカがいないと分かると、はぁ・・・っと溜めた息を吐いて肩を落とす。 1人で平気、大丈夫と言った手前の彼だったけど、遊園地で1人ポツンは、やっぱりちょっと心細かったようだ。
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