≪ top ≪ main

CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
はじめから読むページから読むしおりから読む


Act.28 ご褒美遊園地の話(前編)(3/5)
]  [目次へ]  [

二人組に別れて乗車

そんなこんなでやってきたジェットコースターの順番。

「まひるんまひるん。一緒に乗ってもいい?」

「いいですよ。よろしくお願いしますねアズ。」

先頭はアズと真昼。

「キィちゃん、オレもそこまで得意じゃないから変なことしたら怒るからね。」

「はいはーい。エッチに言われなくても落ちるときは、ちゃーんと手をバンザーイにさせるよ。」

「こんな所でもオレをエッチって呼ばないで!エーチだから!」

その次はエーチとキィ。

「ではではアリカ。Good luck!」

「ふざけんな!おま・・・ッ!?」

「じゃ、エヴァこっちな。逃げたら・・・分かってるな?」

「・・・・・・・・・・・・。」

その次の次はイブとユウとなり、二人の前はエヴァとアリカとなった。



ジェットコースターGO!

「・・・・・・・・・。」

「・・・エヴァ?なんかお前、顔色悪くないか?」

ジェットコースター発車まで、まもなく。

「ん!?あれ?なんでエヴァいるの!?」

「えぇ!?ちょ、アリカ先輩!エヴァ降ろして!降ろしてあげて!」

「え?」

隣にいたアリカと前にいるエーチとキィが、顔色真っ青なエヴァの異変に気がつく。
けどそんなSOSを遮るかのように、安全バーが固定されて乗車全員の安全を確保。
瞬く間にベルが鳴り響くと共に、出発進行!
みんなを乗せたジェットコースターは風をきって絶叫とスリルを味わらせながら楽しませるのでした。・・・一人除いて。



無理矢理乗せちゃいけません

苦手なジェットコースターを無理矢理乗せられたエヴァ。
そのショックから立ち直れず、最寄りの男子トイレの個室に閉じこもってしまった。
向こうからシクシク聞こえる声は、もしかしてエヴァの声?
そんな彼を見て、アズが珍しく大きな声を上げてユウを叱る。

「もー!ゆうちゃん、なんてことしてるの!?ちゃんとえばに謝って!!」

「デカブツのくせに情けな〜。」

けれど当のユウは反省の色なんて、これっぽっちも持っておらず、むしろ呆れていて罪悪感もないようだ。

「Hey、アリカ。吊り橋効果いかがでしたか?」

「最悪で最低だな。お前ら。」



出てこないエヴァ

それから5分が経過したが、トイレに閉じこもったエヴァは、まだまだ出てくる気配がない。
受けたショックは、よっぽど大きかったようだ。

「どうしよう?まひるん。これじゃエヴァ暫く出てこないよ。」

「弱りましたね。」

これではせっかくの打ち上げ+ご褒美の遊園地が台無しだ。
それはエヴァではなくリライト二人のせいであるが、アリカは二人に代わって罪悪感のある溜め息を一つ吐き、

「まひるん。ここは俺が見とくから、まひるんは皆連れて先に行きなよ。このまま待ってても時間勿体無いし。」

「え・・・。」

この場を自分に任せてもらおうと、一つの提案を真昼と相談する。



エヴァとアリカは後編で

「元々おまけで呼ばれた感じだし。まひるんがここで一人残るよりマシだろ。」

「そうですね・・・。」

けど、その話し合いは直ぐに終了。
あっという間に決着。

「イブとユウから目を離すわけにはいきませんから。僕がいない間、何やらかすか分からなくて不安でたまらなくなるので。」

「それなら既にもうやらかしてるんで、後ででもいいのでたーっぷり叱ってやってください。」

アリカ案でアリカと真昼の話し合いが着き、エヴァのことは彼に任せることとなった。

「アリカ、fightデス〜。」
「アリカ、ファイト一発。」

「お前らホント、後で覚えとけよ?」

そういうわけでエヴァとアリカの話は後編で。



]  [目次へ]  [
しおりを挟む



BL♂GARDEN♂BL至上主義♂
2015.05start Copyright ちま Rights Reserved.
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -