≪ top ≪ main

CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
はじめから読むページから読むしおりから読む


Act.22 GW合宿の話 (2)(1/3)
]  [目次へ]  [

ガンバレウィーク 前半終了日

ガンバレウィーク合宿 前半終了日。
今日もクロスカルテットはチェリーストーンの事務所でリライトの新曲、バックダンサーの振り付けを覚える為のレッスンが行われていた。
けど選ばれるのは4人のうち、2人だけ。
その椅子取りゲームを制すのは誰と誰になのか。
今この瞬間にも、リライト専属プロデューサーの真昼を中心に審査されていく。

「それでは今日は一対一で、やってみましょうか。」

「一対一?」

「はい。名前呼びますので、それぞれに別れて下さいね。」

そしてこれからクロスカルテットはメンバー個々に別れて練習を行うようだ。
出来てない振り付けを、出来るようになれるように。
出来てる振り付けは、より完璧になれるように。
クロスカルテットが普段お世話になってるダンスレッスンの先生も招いて、一対一に組み合わせられる。



一対一レッスン

一対一の個人レッスン。
組み合わせは真昼が決めていたようで、順に呼ばれていく。
まず一組目に呼ばれたのは、エーチとユウ。

「よろしくお願いしますユウ先輩!」

「テキトーによろしくー。」

次、二組目に呼ばれたのは、アズとイブ。

「いっちゃんだぁ、よろしくね。・・・ふぁ。」

「No!!アズ欠伸はストップデ〜ス!」

そして三組目に呼ばれたのは、キィとダンスレッスンの先生。

「あれ?僕だけ、いつもと一緒な感じ?」

「そうだね。キィちゃん、あとは癖を直すだけだから。」

最後、四組目に呼ばれたのは、エヴァと真昼本人。

「よろしくお願いします・・・。」

「よろしくお願い致しますねエヴァ。」

そうして組み合わせ通りに一対一に別れたらレッスン開始。



エーチとユウ

エーチは、ようやく全ての振り付けを覚えたようだ。
けど自信がないのか。曖昧になっている気持ちが表れてしまっており、キレがイマイチ。

「エーチのアホ毛、ガタガタ。何、緊張してんの?」

「ちゃんと覚えられてるか不安で・・・。」

「そんなにガチガチじゃ、出来てるモンも出来んくなんない?」

なのでユウは、そこを重視に直すことに。
おまけにエーチが緊張してるようだったので柔軟体操でもしてほぐそうとした。
が、

「ああああああああ!!!!!やめて許してユウ先輩!!!」

「大丈夫、大丈夫。エーチならもっといけるから、やってみ?もっといい声で鳴いてみ?エーチならきっと出来るから。」

「それ以上、無理!それ以上、無理!いやあああああ!!」

部屋中にバキボキ鳴る関節音とエーチの断末魔。
そのせいで良からぬスイッチが入ったユウ。
限界の限界を目指させる彼はレッスンとは別方向で、とてもイキイキとしていた。



アズとイブ

アズは今日も欠伸が現在進行形で絶好調。
イブの前でも構いなしで余裕で連発するせいで、瞬く間に伝染。

「Oh・・・、アズの欠伸には敵わないデ〜ス・・・。」

「えへへ。」

イブまで眠たくなってしまったようで、無駄な抵抗を諦めて大人しく投降した模様?レッスンそっちのけにさせて、アズと二人仲良く並んで、ボーッと皆を眺めてほのぼのと背景へと化していく。

「ねえねえ。今度いっちゃんのお家に遊びに行ってもいい?」

「YES!OKデ〜ス♪ぜひぜひ遊びに来てクダサイ。お・も・て・な・し。で、もてなすデスよ〜。」

アズの欠伸はいつだって最強レベル。
けどそのせいで今回はいつもに増して絶不調。
誰か彼のやる気スイッチを押してあげて下さい・・・。



キィとダンスレッスンの先生

「その調子、その調子。キィちゃんいいよー。」

キィは初日の時から、ずっと絶好調。
ひょっとしたら四人の中で、一番評価されているかもしれない。

「ねーねー、なんでダンスレッスンの先生って名前表記ないの?」

「キィちゃん。メタ発言してないで、今は練習に集中してようか?」

「えー。逆に気になって集中出来ないよ。」

その為、彼の癖直し。
途切れてしまう集中力を、いつもお世話になってるダンスレッスンの先生によって指導されていく。

「いつになったら名前決まるの?」

「作者の都合次第じゃないかな?」

「ちゃんと決まるといいね。」

「作者都合だよね、それも。」



エヴァと真昼

エヴァは絶好調のキィを追いかけるように、数合わせで自ら参加した真昼から直々に指導を受けていた。

「エヴァ、ちょっとゴメンなさい。少し待ってて下さいね」

「え?」

が。聞こえてくる断末魔と、視界に入るほのぼのと化した風景。その二つが放っておけなくなった真昼は一時中断。
直ぐに彼らの元へと向かい、瞬く間に鬼の制裁が決まった。

「まったく・・・。少し目を離しただけで直ぐコレなんですから。ちゃんとエーチとアズの二人に教えていて下さいね。」

それは流石、リライト専属プロデューサー。
二つのSをばたんきゅ〜っと撃沈させるのも彼にしか出来ないお仕置きだろう。
そんな一部始終を余さず見てしまったエヴァ。

「さてと、お待たせしました。さあ続きをやりましょうか?」

「は・・・、ハイ・・・!」

何事もなかったかのように戻って来た真昼に恐れをなしたのか。
すっかりではなくしっかりと怯えており、顔色が青く染まっていた。



]  [目次へ]  [
しおりを挟む



BL♂GARDEN♂BL至上主義♂
2015.05start Copyright ちま Rights Reserved.
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -