「で?買うの、買わないの?どっち。」
「・・・・・・。」
いつまでも答えないアリカ。 イエスでもなければノーでもない曖昧な態度を続けていた。 ユウはそんな彼に残念なため息を吐き、過ぎていく時間が無限ではないことを知らせる。
「要らないなら別にいいんだけどね。他に高値で買ってくれそうな人に売り付けるだけだから。」
「待て待て待て待て!誰も要らないなんて言ってないだろ・・・ッ!」
そして挑発までして上手に焦りを誘いながら脅す。 すると必死なアリカが見事なまでに乗ってきて作戦大成功。
「買えばいいんだろ、買えば。」
「そんな言い方じゃ売ってあげれないな〜。」
あんなに渋っていたのが嘘かのように、その取引をスッと承諾。
「・・・カワセテクダサイ、オネガイシマス。」
「はいはい、良くできました。アリカちゃんはお利口さんだね。」
「うっせぇ!!」
これにて二人の意見は一つに一致。 アリカは写真をゲットして幸せ。 ユウは小遣い荒稼ぎ出来て幸せ。 お互いWIN―WINに交渉が成立し、ハッピーエンドに幕を閉じた。
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