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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.20 GW合宿の話 (1)(1/3)
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ガンバレウィーク 初日

クロスカルテットの四人。
リライトの二人。
それぞれのプロデューサー二人と補佐一人。
これで今回のガンバレウィーク合宿のメンバー全員が揃う。
合宿前半コースの場所は、チェリーストーンの事務所。

「え?ここでレッスンするの?」

「この広い部屋はそのためにも作られた部屋だから。レッスンスタジオまで連日貸切したら高くつくし、ずっとなんていられないからね。」

「え?ここで寝泊まりもするの?」

「ええ。ちょっと距離ありますが銭湯もありますし、布団も寝袋ですが人数分ちゃんと用意してありますよ。」

「うわぁ・・・。」

費用経費もろもろ節約の都合上、他の場所を選ぶという選択肢がなかったようだ。



レッスン開始

「じゃあ僕はアリカの方に行かないといけないから、あとはよろしくね、まひるん。ついでに志摩くんも。」

「はい。任せてください。」

「・・・俺はついでかよ。」

アリカの仕事に向かう徹夜が一人減る。
でもそれは分かっていたことなので、然程この合宿に影響はない。
・・・っと、いうことで。事務所の一番広い部屋にてレッスンスタート!

「Hey!ではいきますデスよー!」

「まぁ、テキトーによろしくー。」

最初は見本のお手本を拝見。
リライトのイブとユウの二人は、真昼の指示通りクロスカルテットに新曲のダンスのみを披露した。



レッスン開始 2

使い古されたCDラジカセから流れる軽快なミュージック。

『♪』

クロスカルテットとはまた違った曲調。
クロスカルテットとはまた違ったダンスステップ。
それを華麗に素敵に踊りきるリライト。

「さぁ、これを覚えていただきましょうか?」

「・・・っ。」

これを合宿期間中にマスターできるだろうか。
少ないにしろ多いにしろ、それぞれ色んな不安を覚える四人だった。



基礎基本

そんなわけでリライトの振り付けレッスンが、基礎と基本から始まる。

「one、two、three、four。one、two、three、four。」

まずはサビ部分から。
イブの手拍子に合わせて、ユウの動きを追うように合わせていく。

「ヘタ、ヘタ、ヘタッピー。」

「下手くそすぎー。」

そんな中、とんでくる天然と冷徹の棘。
今までのレッスンの先生より優しいかと思えば、それは甘い考えの思い違い。
『ヘタ、ヘタ』と微塵もなく、言葉の鞭を打ちまくり。
同じ事務所のメンバーでもあり、年齢もそこまで離れていないせいか。
そこに遠慮など絶対にしないリライトの二人だった。



初日の結果

リライトの振り付けレッスンが始まり、休憩をちょくちょく挟みながら日が暮れ夜になるまで続いた。
本日最後の練習はサビの部分だけではなく、1からラストまで一通り踊りきる。

「はい。本日はこれにて終了。お疲れ様です。」

エーチはサビを覚えられたようだが、他の部分は曖昧で覚えられていない。
アズも目立たないようにしていたが欠伸連発でテンションが上がらず、踊りにキレがない。
キィは元々の能力が高いので、メンバーの中で一番安定しており、もう少しで完璧になれるだろう。
エヴァも元の運動神経がいいので覚えも早く、安定のキィを追いかける。
たった一日で開いた初日の結果。
けど全部をマスターできたメンバーはいなかった・・・。

「うーん、このままではマズイですね。やはり他のグループにお願いするべきだったでしょうか。」

「うっ!」

レッスン最後に真昼から痛恨な棘がとんでくる。
そんな言いにくいことを堂々と言ってきたあたり、さすがリライトのプロデューサーだった。



片付けはリライト 掃除は志摩

こうして初日のレッスンが終了し解散。
けれど事務所で泊りがけの合宿なので、家に帰れないことに不思議な空気が漂う。

「片付けはイブとユウに任せて頂いていいので、四人は先に銭湯へいってらっしゃい。」

「Noo!また片付け担当デスか!?」

「海外ロケの件、まだまだ忘れたとは言わせませんから。真島さんは床を隅々まで綺麗に掃除してくださいね。サボったりしたら訴えますから。」

「・・・はい。」

そして真昼の指示により、クロスカルテットの四人は事務所から少し距離がある銭湯へ向かうことにしたようだ。

「気を付けて行ってらっしゃい。しっかり汗を流してきてくださいねー。」

「はーい。いってきまーす!」



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