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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.20 GW合宿の話 (1)(2/3)
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銭湯へ

真昼から銭湯までの地図を預かったエーチ。

「うぁ。これ本当に距離あるね。」

「どれどれ?えいちゃん見せて見せてー。」

アズはそれを覗きながら、道を確認して歩いていく。

「ねー。まだ歩くのー?もう疲れたー!」

案の定、キィは事務所を出て少し歩いただけで、直ぐにグダグダグダグダ愚痴を零す。
そんな彼を見て、はぁ・・・とため息を吐くエヴァ。

「これぐらいで、だれるなよ。」

「そんなこというなら僕をおぶってけよー。おりゃ。」

「はァ!?ちょッ!乗るな!自分の足で歩けって!」

「ヤでーす。」

でもなんだかんだで面倒見てしまう。
こうして四人は仲良く銭湯へ到着した。



違和感テンション

銭湯に訪れたクロスカルテットの四人。
ちょうど他の男性客はいないようで、まさに貸切状態。

「えばえば。頭洗ってー、頭。」

「ん?あぁ、いいよ。」

「体も洗いっこする?」

「そ、それはちょっと・・・。」

四人揃ってお風呂に入るのは、これが初めて。
だから少しテンションがいつもよりおかしくなっても仕方がない?

「キィちゃん、そういえば銭湯大丈夫?こういうとこ来るのも初めてじゃない?」

「初めてだけど平気。なんか温泉と似たり寄ったりした場所なんだね・・・。」

「ん?あれ?急におとなしくなって、どうしたの?キィちゃん。」

「・・・うん。」

そんな中だから、いつもより静かなキィに違和感走りまくり。
さっきまであんなに騒がしくしてたのに、いったいどうしたのだろう???



お約束

違和感すぎるキィを気にするエーチ。
服を全部脱いだ後でも構っていた。

「本当にどうしたのさ、キィちゃん。」

「・・・・・・・・・・・・。」

そしてようやく気付いたキィの視線先。
よく見ると下を向いていて、何かをジッと見つめている。

「キィちゃん、さっきから何見てー・・・!?」

その視線を追うと、とんでもないところに辿り着き、

「えっ!?やだッ!ちょっと!キィちゃん!どこ見てんの!?そんなに人のを見ないでよ!恥ずかしくなってくるだろ!!」

「いやぁ。やっぱこういうのってお約束かなって思って。」

「お、お約束ぅ!?」

「うんうん。やっぱエッチは、ちっちぇなって♪」

「んなッ!?!?」

「エッチはエノキー♪エッチはエノキー♪」

「やめて!キィちゃんやめてー!エッチもやめて!せめてシメジにしてぇぇぇえええッ!!!」

お約束のようにキィにからかわれるのでした。



平和組

「エッチはエノキー♪エッチはエノキー♪」

「うぁぁああんッ!せめてシメジーーーー!!!」

喧しい組のテンションが戻り、浴場全体に響く二人の声。
もちろんそれは先にいたアズとエヴァの耳にも入っている。

「きぃちゃんとえいちゃん仲良しさんだね。」

「何やってんだ?あの二人は・・・。」

こちらはこちらで喧しい二人と違って、いたって平和。
エヴァがアズを洗っており、ほのぼのとしている。

「・・・んっ。えば、ちょっとくすぐったいかも。」

「ああ、ごめん。・・・これぐらいで平気?」

「まだくすぐったいよぉ。ね、えば。ボク、えばなら何されてもヘーキだよ。だから、ね。遠慮しないで、もっとして・・・いいよ。」

「え、あ、いや、それはー・・・ちょっと。」

片方はあざとく、もう片方はたじったじ。
けれどそれ以上のことはなく平常運転。
この二人は今日もいたって平和です。



アホアホエーチ

「エヴァー・・・。」

「ん?」

そんな平和の二人に近寄ってきた喧しい一人のエーチ。
そして何を考えているのか。

「オレのコイツを見てくれ。」

「は・・・?」

「どう思う?」

ヒクヒク涙目になりながら、自分のソレをエヴァに見せつけた。

「・・・アホか。」

「キィちゃんにエノキエノキ言われる。せめてシメジだよね?」

「知るか。」

どうやらキィにエノキ呼ばわりされたことが悔しかったようだ。
でも当然のようにエヴァは相手にしてない。
・・・というかエーチ。シメジで本当にいいの?



エノキのえいちゃん

「エノキがどうしたの?えいちゃん。」

「エノキじゃなくて、シメジ。」

もちろんその話は近くにいたアズも聞いていた。
シャワーで泡を流し終わった後に、エーチのエノキ話に参加する。
が、

「アホ移るから見ないほうがいい。」

「え?」

エヴァがアズの目を抑えで、見ないように阻止。

「あッ!この野郎!また人をアホ扱いしやがって!誰にでも優しいキャラ設定どこやった!?」

「アズ。あっちの湯船行こうか。」

「う?うん。」

「無視すんな!バカエヴァー!!!」

アホでエノキなエーチを放置し、アズを連れて湯船へと移動させた。



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