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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.19 GW合宿の話 説明会(2/2)
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作者も忘れてた日

「どうしたの?みんなして。」

事務所の一番広い部屋にまだ残っている四人と一人。

「キィちゃんから聞いたんだけど、志摩ちゃんの誕生日がもうじきなんだよね?」

「え!?うん。そう、だけどー・・・。」

「当日こっちに来られないから今日、皆でそれぞれ志摩ちゃんにプレゼント用意してたんだ。受け取ってくれる?」

「も、もちろんだよ!!!」

ゴールデンウィークが始まる前に訪れる4月26日は志摩のバースデー。
なんとクロスカルテットの四人は誕生日プレゼントを用意していたようで、志摩に渡したいと言ってきたのでした。

(い・・・、生きててよかった!)

ちなみに作者は思いっきり忘れていました。
今回の話からGW合宿を開始させようと話を練っており、その途中で思い出しました。
マジのガチで冗談抜きでスルーされなくてよかったね、志摩くん。



キィからのプレゼント

というわけで、志摩にプレゼントを渡す四人。

「僕が皆に広めたんだーっ。エライ?エライ?」

「ありがとうキィちゃん。すごく嬉しいよ。」

まずはキィから渡されたプレゼント。

「じゃあまずは僕から。ハイ、誕生日おめでとー!しましまちゃん。」

それは南浦家オリジナルデザインの万年筆だった。
キラキラと輝いており、高級感のある品物。
滑らかでクセになりそうな書き味が値段相応を表しており、めちゃくちゃ高そう・・・。

「あれ?キィちゃん?1000円以内のルールは!?なんかすっごい高そうなボールペンに見えるけど。」

「ん?これウチで余ってたやつチョイスしただけだから、ラッピング代除けば実質0円だよ。」

「く・・・。このブルジョアめ!」



エヴァからのプレゼント

「すみません。俺こういうの苦手で・・・。」

お次は、エヴァからのプレゼント。

「あ!いいね、このネクタイピン!シンプルでカッコいいね。」

「アズから黒色が好きだって聞いて、1000円以内で買えるのってそれぐらいしか思い浮かばなくて・・・。」

エヴァらしく可愛く丁寧に飾り付けられたラッピング。
中を開けるとシンプルなネクタイピンが入っていた。

「あれ?エヴァ、それラッピング代込みで1000円じゃないよね?」

「ラッピング代のが高くついてそう。」

もちろんそれは志摩も好めたデザイン。
ラッピングされていたリボン等々も大事に大事にとっておこう。



アズからのプレゼント

お次は、アズからのプレゼント。

「はい、しまちゃん。」

前に買い物を付き合わされた時に買った、あの時のままのマグカップが手渡される。
『ましましま』だから『しましまがピッタリ』と、アズが選んでくれた黒と白のシマシマなマグカップ。

「ありがとう、アズ。家宝にして一生大事にするね。」

「やだ。だめ。ちゃんと使って。事務所で使って。」

大事に大事に保管する気で満々だったが、アズにそう言われてしまえば従うしかあるまい。
ならば一生の一生をかけて死ぬまで永遠に、このマグカップを使い続けよう。
そう心に強く誓った志摩だった。



エーチからのプレゼント

最後はエーチからのプレゼント。

「・・・・・・。」

なのだが、先に皆のを見てしまったせいか。
プレゼントを志摩に渡すのに戸惑っていた。

「なんだよエッチ、緊張してんの?」

「なッ!違う!エッチも違う!」

「しょうがないな〜。代わりに僕が渡してあげよう。」

「ああああ、やめてー!」

そんな彼を見て気を遣ったのか、冷やかしたのか。
エーチが持っていたプレゼントを奪い、代わりにキィから志摩に手渡される。

「なぁにこれ?ネクタイ?」

「ネクタイだね。」

そしてラッピングされた箱から出てきたのは、紳士向けのネクタイだった。



エーチからのプレゼント 2

志摩の誕生日プレゼントで、ネクタイをチョイスしたエーチ。

「父の日かよ!!」

「仕方ないじゃん!志摩ちゃん年上なんだもん!男の人なんだもん!何渡していいか分かんなかったんだもん!!」

案の定、それをキィにからかわれてしまう。

「ご、ごめんね。オレもこういうの全然ダメで。」

「そんなことないよ。ありがとう、エーチ。すごく嬉しいよ。」

でもエーチなりに、いっぱいいっぱい悩んで選んでプレゼントしてくれたネクタイだ。
嬉しくないわけがない志摩だった。



お誕生日おめでとう!志摩くん

クロスカルテットの皆から貰った誕生日プレゼント。
どれも実用性あるものばかり。
本当はアズ同様、どれもこれも大事に大事に保管しておきたかったのだが、他の三人もそういうわけにはいかないだろう(ラッピング以外)。

「みんな、本当にありがとう。どれも大事に使わせてもらうね。」

志摩は今日という幸せな日を決して忘れない。絶対に忘れたくない。
だから皆が帰った後、さっそく今日のことを日誌に書いたが心のノートにもギッシリと強く刻んだのでした。

(本当、生きててよかった!仕事続けてて本当によかった・・・!)



GW合宿スタート!

それからゴールデンウィーク前半の連休を迎えた今日。
徹夜・真昼から伝えられた通り、ガンバレウィーク合宿が始まる。

「それじゃあ皆、頑張ってね。」

クロスカルテットのエーチ、アズ、キィ、エヴァの四人。
リライトのイブとユウの二人。
プロデューサーの徹夜と真昼の二人。
そして徹夜の補佐の志摩。
こうして全員が揃ったところで、ガンバレウィーク合宿がスタートしたのでした。



『CRO×QUAR』第19話を
読んでいただきありがとうございます!

GW合宿編を始める前に
主人公の誕生日を入れさせていただきました
主人公の誕生日・・・
冗談抜きの本気で忘れてしまい、かなり焦ってぶっこませました
前回のアズの話で過ぎたことにさせようかなと考えたのは内緒
せっかくでしたので新年一発目にもってきました

GW合宿編はそこまで長くないかもしれません
前回の合宿よりレッスン描写はありますが、
山もなければ谷もありません
一悶着ぐらい起こしたいなー・・・と考えてはいるものの
いつも終わりのケツまでうまく書くことが
出来ないというオチでございます


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