広い部屋の中で、たった一人で頑張る梓。 失敗は多いのに、それでもめげないで最後まで歌いきった。
「どう?アズもれっきとしたウチのアイドルなんだ。まだ駆け出したばかりだから色々、見てて不安感があっただろうけど。」
こんなのを見せられて、俺は元気になれるほど単純な生き物ではない。
「・・・あぁ。」
梓が(兄貴の命令だったけど)俺のために歌って踊って披露をしてくれたんだ。
「ああ。すごく良かったよ!梓・・・いや、アズならきっとAlicaやRe Lightに負けないぐらい有名になれるはずさ!こんな『いいところ』に連れてきてくれて本当にありがとう、兄貴!」
そんなのを見せられて、俺は元気になれるほど単純な生き物だった。
(アズ、最高ーッ!)
「うわぁ・・・。志摩くん、きもい。」
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