≪ top ≪ main

CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
はじめから読むページから読むしおりから読む


Act.8 クロカル初合宿の話(前編)(2/3)
]  [目次へ]  [

調理スタート!

「材料はキッチンにあるものなら、なんでも使っていいから。」

キィは、そう言って皆を別荘のキッチンに案内。
ここでも南浦家の流石なブルジョワ感が溢れる。
お肉や魚介類、野菜に果物に乳製品からレトルト食材まで。
調理器具も何から何まで、本当に何でも揃っていた。

「最初はグー!じゃんけん・・・。」

調理する順番は、じゃんけんで勝った人から。
キィ→アズ→エーチ→エヴァの順で調理開始となった。



キィ・クッキング

まず最初はキィから調理スタート。

「よーしっ!とっておきなディナーを食べさせてあげるから期待してて!」

ここでも自信が満々。
本当はキィだって疲れているはずなのに、それを一切感じさせず満面な笑顔で言うものだから、本当に心の底から期待してしまう。
はたしてキィは、どんな料理を作ってくれるのかな?

「えーと、まずは・・・。」

用意したのは、キィ自前の携帯電話。
ピ、ポ、パと音を鳴らして、どこかへ電話を掛ける。

「親の脛力発動!これにより我が家のシェフを召喚!」

「キィちゃん!いきなり富豪級の必殺技使っちゃダメーーーッッッ!!!」

そして南浦家ご用達一流シェフを呼び寄せ、五つ星ブランド牛の使用したビーフシチューを作らせたのでした。



アズ・クッキング

二番手はアズ。
審査員、志摩のお気に入りの補正効果で一番の有力候補だ。

「ん、眠たいけど頑張るね。」

まずは鍋いっぱいに入れた水に火をかけ沸騰させます。
水がお湯へ。グツグツ沸騰してきたらレトルトカレーの袋を投入させて、それからパッケージのレシピ通りに5分間熱湯で温めましょう。

「ふぁ。」

その間、負けそうな睡魔と格闘でもして時間を潰します。

「Zzz・・・。」

そして7分後。
時間を迎えたらお皿に炊き立てあったごはんをよそい、温まったレトルトのカレールーをかけたらおしまい。

「うん、できた。」

アズの手作り簡単レトルトカレーライスの完成!

(手作・・・り・・・???)



エーチ・クッキング

三番手はエーチ。
エーチなら今度こそ真面目に料理を作ってくれるに違いない。

「ちょっ、キィちゃん!!こんな高そうな材料使えないって!!」

「いいからいいから。好きなのお使いなされ〜♪」

「ムリムリ!ムリだって!!」

けど普段見慣れない食材に手が出せれず悪戦苦闘。
玉ねぎに卵、鶏の胸肉を使い、あまり手慣れてない手つきで調理していく。

「水とめんつゆー・・。あぁッ!めんつゆ入れすぎた!水!水!」

そしてただの親子丼(ちょっとつゆ多め)を完成。

(エーチは家庭的だなぁ。)

でも先の二人のせいで、ただの親子丼がとても素晴らしい料理に思えた。



エヴァ・クッキング

最後の四番手はエヴァ。
皆が作った(一人作らせた)メインばかり並ぶ料理を見て考え込む。

「・・・バランス悪すぎだろ。」

そして選んだメインの食材はゴーヤ。
ツナに玉ねぎ、塩、マヨネーズ、レモン汁も使いゴーヤサラダを作り、小洒落た可愛いプレート皿に盛りつけた。

(ご、ゴーヤぁ・・・。)

料理が得意なエヴァは、アズの次に有力候補だったはず。
けれど志摩の苦手な食材をメインに使ったため、状況を悪化させてしまう。



個性溢れた四つの料理

シェフに作らせたビーフシチューにレトルトカレーライス。
家庭的な親子丼に、苦手な食材のゴーヤサラダ。
一人一人ただ料理しただけなのに、一品一品がそれぞれの個性を表している。

「いただきます。」

それを審査員として任命された志摩は、順番に試食していく。



]  [目次へ]  [
しおりを挟む



BL♂GARDEN♂BL至上主義♂
2015.05start Copyright ちま Rights Reserved.
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -