こうして明日の朝までエーチと2人きりで過ごすこととなった今晩。
「お腹空いてたりしない?大丈夫?」
「平気。キィちゃんのカレーいっぱい食べたあとだから大丈夫。」
「そっか、良かった。お茶とかお代わり欲しかったら冷えてるの冷蔵庫にあるから、好きに飲んでいいからね。」
「ありがとう、志摩ちゃん。」
仕事上の関係を除けば、社会人と高校生。 23と17の差は6つ。割と大きな差。
「仕事してる男の人って、家に帰ってきたら晩酌してるイメージが強いんだけど、志摩ちゃんはお酒飲まないの?」
「あー、うん。ほろ酔いでも平和を保っていられる自信がないー・・・じゃないや。明日も普通に仕事だから。お酒が次の日にまで残ったら嫌だから、基本的には休日前にしか飲まないようにしてるかな。」
だからこそエーチの目から志摩が『いいお兄さん』としていられるよう、年上の男としても格好が付くリードを保ちたい。 なのでプライベートの場でも親しい存在であることを望み、お酒は絶対に飲まないよう今夜だけでも禁酒を心で強く誓った。
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