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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.58 もうじき夏休みが終わるお話(2/3)
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引っかけクイズ その1

しかしリライト2人の話に夢中になっていると、いつまで経っても夏休みの宿題が終わらない。
なのでエーチ、エヴァ、志摩は再びそっちに戻る。
一方、アズとキィがやってた言葉遊びのクイズは、イブも混ざったことにより『引っかけクイズ』に変わった。
出題者はアズのまま、先ずは第1問目。

「じゃあいくよ。男の人が50階建てのビルから飛び降りました。けどケガとか全くなく無傷だった理由は・・・、なんでしょう?」

「はい!スーパーマンだった!」

「ぶぶー。」

「Hmm・・・。ヒント。アズ、ヒントくださーい。」

ヒントその1。普通に一般人だよ。
ヒントその2。パラシュートとかもしてないよ。
ヒントその3。女の人でも小学生でも怪我負わないよ。

「え・・・。ヒントそれだけ?」

「うん。あとは50階建てのビルってとこもヒントだよ。」

答え、分かったかな?



引っかけクイズ その1解

3つのヒントを貰っても、キィもイブもチンプンカンプンなまま。
むしろ余計に混乱してしまったようだ。
それでは、ここらで答え合わせを。

「正解は、50階建ての1階から飛び降りたから、でした〜。」

「なにそれ!?」

アズがニッコニコで正解を述べた途端、回答者2人はもちろんのこと。聞いてただけのエーチまで驚いた声を上げた。

「エーチは宿題に集中しててね。」

「あ・・・、ごめんなさい。志摩ちゃん先生。」

から、志摩がゴホンと咳払いして、宿題の方に引き戻す。

「ひっどいクイズだねー・・・、アズ。」

「引っかけ問題だもん。だいたいこういうのになっちゃうよ。」

「ワンモアプリーズ。もう1問お願いしまーす。」

それでも最初の1問目にして、掴みはOK?
キィもイブもアズに、おかわりを求めた。



引っかけクイズ その2

それでは第2問目。

「次の問題。荷物をたくさん持ったお爺ちゃんが電車に乗り込んできました。でも誰も席を譲ろうとしません。なぜでしょう?」

「老害だった。」

「ゆうちゃん。そんな身も蓋もないこと言わないで。」

いつの間にかユウも参加しており、キィ・イブに混ざり、回答者は3人となった。

「アズ、ヒントヒント!」

「いいよ。」

ヒントその1。荷物はすっごく多いよ。
ヒントその2。お爺ちゃんの年齢は70歳?65歳ぐらいかも?
ヒントその3。みんな、誰1人譲らないかも。

「そのお爺ちゃん。村八分とかで虐められてる、とか・・・?」

「ぶぶー。」

答え、分かったかな?



引っかけクイズ その2解

その3つのヒントを貰っても、思い浮かぶのは暗くなっちゃうことばかり。
このままではテンションもダウンしてしまうので、ここらで答え合わせを。

「正解は、電車内はガラガラ。席がすっごく空いてたから、でした〜。」

「・・・よかった。」

アズがまた正解を述べた途端、ユウ以外の回答者はもちろんのこと。聞いてただけのエヴァまでホッとした息を吐く。

「エヴァ。本読んでないと読書感想文、いつまでも終わらないよ。」

「あ・・・、ごめんなさい。つい気になってしまって。」

から、志摩がゴホンと咳払いして、宿題の方に引き戻す。

「なるほどな。結構、普通なことを言えばいいのか。」

「うんっ。引っかけクイズだからね。」

そんな2問目のおかげで、だいぶコツ掴めたかな?
この調子で、もう1問行ってみよう。



引っかけクイズ その3

続いて、第3問目。

「リンゴとバナナとパイナップルを運んでいるトラックが、急カーブで落としちゃいました。それは、なあに?」

「あ、これは簡単そう。パイナップル!表面ゴッツゴツだし。」

「ぶぶー!」

「Apple?」

「ぶー!」

「は?バナナなんて落としたら、道路が大変なことになるだろ。」

「ぶぶー、ぶー!」

キィもイブもユウも、それぞれ違うことを言ったが、それは全部不正解。
「ぶーぶー」言うアズも可愛いが、正解じゃないから「ぶーぶー」言い続けちゃう。

「ヒント言うね。」

ヒント1。凄い急カーブだったよ。
ヒント2。かなり落としちゃったよ。
ヒント3。積んでる果物は関係ないよ。

「あ、分かった。トラックが丸ごと落ちて、運転手の人生がご臨終に・・・。」

「ゆうちゃん、また身も蓋もないこと言ってる。・・・でもちょっと近いかも。」

「今の近いの!?」

答え、分かったかな?



引っかけクイズ その3解

ユウが最後に言った回答以外、ほかに思い浮かばないようので、ここらで答え合わせを。
アズが正解を発表しようとした途端、

「正解はー・・・「スピード。車の速度って言った方がいいかな。」

聞いてただけの志摩が代わりに答えた。

「わぁ。しまちゃん正解!」

「ヒュー。やるじゃん、志摩チャン。」

「Nice、シマチャン!」

「すごい!しましまちゃん!なんで分かったの?ユウのがヒントになった?」

「急カーブでかなり落としたって、ヒントで言ってたから。」

そして見事、正解を当てたことで出題者、回答者から「おめでとう」と拍手と共に讃えられる。
だが彼は今、宿題を手伝ってる真っ最中。

「志摩ちゃん、ここ分かんない〜。」

「ああぁ・・・、ごめんよエーチ。つい気になって。」

だったから、エーチを半ベソにさせてしまい、慌てて引き戻されていった。

「やっぱり志摩さんも気になっていたんですね。」



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