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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.50 Eva episode EX(2/3)
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枝葉×燐之助で、すれ違いコント 開幕

枝葉と燐之助の攻防戦。
互いにすれ違っていることに気づいてないが、守りのガードは鉄壁?
様子も表情も一段上昇したが、拒む意思を強く示す。

「んなところお袋に見られたら、大丈夫どころの騒ぎじゃねえだろ!!」

「え、けど・・・。」

「『けど』じゃねえの!!」

しかし継続を求める攻めの一手だって強力だ。

「リンは、おばさんに見られたくないの?」

「当たり前だ!!」

「恥ずかしい、とか?」

「それ以上の問題だ!!!」

守りが拒んでも拒んでも、攻めのその手を緩めず譲らないのだから。

「大丈夫だってリン。リンがおとなしくしてさえすれば、おばさんが来るまでに済ませられるから。」

「〜・・・本気で言ってんのかよ、それ。」



枝葉×燐之助で、すれ違いコント 2

2人のすれ違った会話は、どんどんどんどんエスカレート。
主語も語らないまま語れないまま、とんでもない方向へ進んでいく。

「ってか、さっきからなんで?・・・枝葉は大丈夫な方向で話進めてんだよ?」

「なんでって言われても、俺は別に平気だし。おばさんに見られて恥ずかしがるリンも、ちょっと見てみたい気もするけど。」

「なッ!?どこで覚えてきやがった!そんな鬼畜な羞恥プレ・・・げほごほッ!」

いきなりで突然であんまりな展開に、燐之助も噎せてしまう。

「あーあー。病人なのに大きな声出し続けてるから。大丈夫か?」

「・・・誰のせいだと思って。」

「悪い悪い。・・・そっか。」

でもその隙を狙われたのか。
頑なに拒む燐之助に、枝葉が決めの一手を講じる。



枝葉×燐之助で、すれ違いコント 3

男なら飾らず語らず、真っ直ぐど真ん中。たった一言で、守りの壁を壁ごと貫いた。

「リンは、嫌か?」

「ーーー・・・・・・。」

そんな枝葉に、ドッキドキだった心がドキンッと強く打った鼓動。

「リンが嫌ならやめとくよ。ごめんな、こんなときに無理言って。」

そしてそれが攻防戦の終息となり得たのだろう。
再び返す言葉を失った燐之助は、あんなに拒んでいた意思まで停止させてしまう。

「ばっか・・・。そんな風に言うの、卑怯だろ。」

押してダメなら引いてみろ。
まさにその諺通りに。

「・・・別に、俺も。枝葉なら嫌じゃ、ねえから。」



枝葉×燐之助で、すれ違いコント 4

「え?でも。さっきまであんなに嫌がってたし。」

「仕方ないだろ。俺だって、初めてだし。枝葉のことだからって思ってたし。」

このあと色々待ち受けてるかもしてない出来事に怯えるのはやめた。

「それでも枝葉がやり・・・。続けたいのなら、好きにしろよ。」

風邪で体調も良くないから、頭の思考だってだんだんよく分からなくなってくる。
だからもう何も考えないようにして。

「そっか。じゃあおばさんが来ないうちに済ませたるから。おとなしくしてろよリン。」

「・・・・・・・・・ああ。」

これから自身に起きる。いや、起こされる出来事を。拒むことを諦めた燐之助は枝葉ごと受け入れようとした。



枝葉×燐之助で、すれ違いコント 閉幕

そうして上の服を脱がされた途端。

「・・・よいしょっと。」

「・・・・・・・・・・・・。」

枝葉が近くに置いてたタオルで、燐之助の体をフキフキ。寝汗を拭き取り始めたことから、このすれ違いもようやく終息の域に。

「え?」

「ん?」

「えー・・・と。何してんだ?枝葉。」

「ん?だから見ての通りだって。リンの寝汗、ヒドイから拭いてるだけ。」

「・・・・・・。」



タネ明かし

「よいしょ、よいしょっと。こんなもんでいいか。ほら、新しい着替え。これ以上、体を冷やさせないようさっさと着替えてくれ。」

「・・・・・・・・・・・・。」

やっと語られた目的のおかげで、燐之助は自分の思考と噛み合っていたかと思えば全然そうじゃなかったことに気付き、それは誤解だったことが分かった。

「どーせこんなことだと思ってたわ!!!」

拒んでいた間に『枝葉のことだから』と思ってた疑心暗鬼通りの展開だったのだから。

「下はどうする?」

「・・・ほっといてくれ。」

「え。でも下も着替えないと。」

「いいからほっといてくれ。あとで自分でやるから。」

それでは枝葉と燐之助のすれ違いコント風を、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。



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