エヴァたちやアズよりも先にレッスンスタジオに到着していたクロスカルテットのメンバー三人目、キィこと南浦 桔平。 そんなエヴァとアズを見ていたキィは黙っていられなかったのか。
「エヴァ、ほらタオル。なんで今日も必死に走ってきたんだ?」
「あぁ。ありがとう、キィ。」
自分が使っていたタオルをエヴァに渡し、汗を拭かせる。
「あのさ前から思ってたんだけど。エヴァってアズに甘いよな?」
「うっ。」
「てか弱い?弱すぎ?」
「・・・そこまで言うことないだろ。」
そして鋭いところをついて来た。 とは言え、エヴァはアズに言い寄られる度に毎っ回たじったじに負けるものだから、それは誰の目から見ても分かってしまうことなのでした。
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