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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.45 Birthday of Alica(1/5)
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夏休みの始まり

夏休みが始まった日。
今日はクロスカルテットがデビューを果たしたライブの次の日で、クロスカルテットも『お疲れ様』という意味で久しぶりにオフとなった。
が。チェリーストーンの事務所にて、エヴァの姿が朝から有り。

「本当にすみませんでした。7日のアリカさんのライブを台無しにさせてしまって。」

7月7日に行われたアリカのバースデーライブのことで、アリカに改めて頭を下げて平謝りしていた。

「いいって、もう。過ぎた話なんだし、クロスカルテットだって無事にデビュー出来たわけだからさ。気にすんなって。」

「いえ。そういう訳にはいきません!せめて何かお詫びさせてほしくて・・・。」

アリカはもういいと。そんなエヴァを許していたが、それではエヴァの気が済まなかったようだ。
だからー・・・、

「俺に出来ることがあれば、何でも言ってください!何でもしますから!」

っと。
リライト&社員スタッフもいた中で、エヴァはアリカに向かって『何でもします』と、ぶっちゃけやがったのでした。

「・・・・・・・・・。」



何でもしますって簡単に言わないで!

「んな・・・ッ!?」

詫びたいと言ってた時点で嫌な予感していたが、やっぱり的中した嫌な予感。

「Hey!アリカ。エヴァになんでもpleaseしちゃえばいいデース。」

「よかったなアリカ。あんなことやそんなことまでエヴァなんでも聞いてくれるってさ。」

案の定でイブとユウはゲラゲラ笑いながらからかってくるし、デスクで徹夜も腹抱えて大笑い。
おかげでアリカはプルプル震えて、顔が真っ赤っ赤。

「だ〜ぁ〜か〜ぁ〜ら〜ぁ〜・・・ッ!」

照?
恥?
怒?

「そういう台詞、簡単に言うなって前から言ってんだろうが!この業界で、んなこと口にした日にはとんでもない目に合わされるんだからな!分かったか!?分かったら2度と口にするんじゃねえぞ!!・・・俺以外!」

「は・・・、はい。」

『何でもします』と簡単に吐いたエヴァにぶちギレて、そう強い口調で必死になって厳重注意のお説教。
キーッとガミガミ叱った中で最後の最後で出た一言は、彼が唯一言えた必死な下心だった。



アリカとリライトコラボ正式決定

「アリカ!リライトと打ち合わするから、そろそろ行くよ。」

「あ、おう!」

アリカとリライトが朝から事務所にいたのは、ライブで披露したアリカWithリライトの曲が正式的にリリースすることが決まったから。
ので今日はその打ち合わせで招集かけられ、徹夜の指示でリライトと真昼、朝陽の4人は先に別部屋に移動した。
そしてアリカも、

「エヴァ。」

「はい。」

「・・・あとでメッセージ送るから。さっきのこと、そっちで確認してくれ。」

「あ、はい。分かりました。」

顔が真っ赤なまま、そうエヴァに伝えて、リライトとの打ち合わせに向かって行った。



地獄な打ち合わせ

しかしリライトとの打ち合わせは、アリカにとって地獄でしかなかった。

「へぇ〜。アリカってエヴァこと好きだったんだね。」

「そうだよ、ふかみん。アリちゃんはエヴァが大好きだから。」

「アリカはエヴァに、LikeではなくLOVEデース♪」

「前まであんなに否定してたのにね。」

「マジでこの打ち合わせ最悪・・・ッ。」

一緒に聞いてた朝陽にまで把握されたアリカの想い。
イブやユウ、徹夜に混ざって、彼までもがからかってくる対象の仲間入りし、正に極刑状態だった。

「そうだったんだ。じゃあちょっとハッキリさせてほしいことがあるんだけどさ。」

「な、なんだよ?」

「アリカってヤりたいの?ヤられたいの?どっち?」

「・・・・・・・・・。」

まさかの朝陽に、そんなとんでもないことを尋ねられたのだから。



どっちがどっち

「・・・ふかみん。もうちょっとオブラードに包んでくれない?」

「え?これでも十分に包んでるんだけど。」

「いやいや。めっちゃモロだったから。」

「そう?アリカがそこまで言うなら言い直すか。」

アリカがエヴァが好きなのは分かった。
けどこのカップリング。
左はどっち?右はどっち?

「アリカはエヴァとセック「ハイハイハイハイ。俺が悪かった!俺が悪かったから、それ以上言うな!めっちゃくちゃモロじゃねえか!!」

どちらがどっちなのでしょうか?



セクハラトーク

「言うわけねえだろ。・・・んなこと!」

「あらららら。」

それは既に発表済みですが、せっかくの機会なので。
この際だから彼らの中でもハッキリさせましょう。

「背が低いアリカのが、攻めより受けのがイメージ合うよね。」

「アリカのアリカはエヴァよりsmallデス。」

「それは間違いないな。アリカは上どころか下のアリカまで負けてるし。」

「アリカのアリカって、そんなに小さいんだー。なんかちょっと残念。」

でもアリカが言わないので、朝陽とイブとユウの3人でどんどん予測。

「NO、NO。エヴァがBIG♪」

「エヴァが規格外。」

「そんなに!?え、オレそっちの話のが気になってきた。いくつ?何cm?」

もちろんセクハラや下ネタも込めて、最低なのに構いなしに。
朝陽がいるせいで、どんどん酷くなっていく。

(コイツら・・・。)



アリカ×エヴァで固定CPです

「好き勝手に言わせておけばっ!」

けどおかげで本人の口から語る気になれたようだ。
むしろこれ以上この3人に好き放題言わせてると、ならぬ方向まで余裕で言うのでアリカが阻止する形に。

「あの羊が襲ってくるわけねえだろうが!!」

「あ、何?じゃあアリカが狼?」

「あぁ、そうだ!悪いか!!」

っというわけで。
アリカとエヴァのカップリングは、アリカが左でエヴァが右です。
だからアリカは色んなコンプレックスを強く抱いているのです。
背が低い彼ですが、一途な想いはいつだって必死。
2人の今後をあたたかな目で応援していただければ幸いです。



アリカからのメッセージ

エヴァのスマホに送ったアリカのメッセージ。

『打ち合わせ終わったら俺も今日は何もないから』

もちろん彼はそこでも必死。

『だから美味いものなんか作って食わせてくれ。』

いつもはヘタレるくせに、4人にからかわれたせいで、今日はいつもよりちょっとだけ積極的になっていた。

『・・・俺んちで』

だって初めてエヴァを、自宅に招いたのだから。



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