エーチとエヴァの2人は待ってたアズとキィの2人に追いつき、そこからはクロスカルテットが4人揃ってへとステージに向かう。
「Boo・・・。クロスカルテット遅いデース。」
「あとどんだけ待たせたら気が済むんだよ、クロスカルテットは。」
「ご、ごめんなさい。」
ステージ脇にはリライトのイヴとユウの姿が。 アリカより先に衣装替えで楽屋に下がるはずなのに、戻らないでクロスカルテットが来るのを待っていた。 けどそこにはリライトだけじゃなく、真昼もいて朝陽もいて徹夜の姿もあった。
「いい?今アリカが歌ってる曲が終わったら、その次からクロスカルテットの出番だから。」
クロスカルテットがやっと4人揃って来たから、プロデューサーより最後の指示を。
「・・・志摩。」
「あぁ。観客はアリカとリライトのファンしかいないけど、クロスカルテットはクロスカルテットして。クロスカルテットのカッコイイ姿を皆に見てもらおう!」
徹夜は自分ではなく。ずっとクロスカルテットのそばにいた志摩に、ステージ上へと向かう4人の背を押させたのだった。
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