それから2人が再会したのは数時間後の夕方。 送られてきた住所を頼りに、エヴァがアリカの自宅にピンポーンとやってきた。
「悪かったな。てっさんの送りを断るわけにはいかなかったから事務所から連れてくること出来なくて。ここに来るまで迷わなかったか?」
「平気でした。ただアリカさんが引っ越した先って、こんなに大きなマンションだったんですね。」
「セキュリティーしっかりしてるとこに引っ越せって言われたからな。あと防音ちゃんとなってるとこにしたかったし。」
繁華街に建つ高層マンション、7階の一室に住むアリカ。 高校を卒業した今年の春に引っ越してきて、現在は彼も1人暮らしをしているのだ。
「お家賃、俺んちより何倍もありそう・・・。」
「え、あ、うん、ああ、まあ・・・そうだな。いきなりそんな現実的な感想言われるとは思わなかったわ。」
|