そうして翌日。 昨日出来なかった話の続きを伝えるため、今日も事務所に招集がかかり、いつものソファー席で待機していた。
「あれ?エーチ、エヴァは?」
「今日、日直。だからちょっと遅いだけ。」
「きぃちゃんも遅いって不思議だね。」
しかし今この場にいるメンバーは、エーチとアズのみ。キィとエヴァの姿はまだないが、こっちに向かってる最中のようだ。 そして志摩もいて徹夜の姿もデスクにあるせいか。
(しまちゃん。あっちにてっちゃんいるよ。)
と、訴える西からの視線と。
(志摩ちゃん。アズの話はまだ待って。)
と、訴える東からの視線。
「・・・・・・。」
間に挟まれた天秤の志摩は、ちょっと居心地悪く呼吸をするのも苦しく感じた。
(せめてキィちゃんがいてくれれば、ちょっとは違ってくるんだろうな。)
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