≪ top ≪ main

CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
はじめから読むページから読むしおりから読む


Act.4 甘え上手なお眠り少年の話(3/3)
]  [目次へ]  [

補佐の役目

それから数分後。

「えーとこれが今週末からのスケジュール表。なんか、ごめんな?兄貴が集合かけておきながら他の仕事が入って来れなくなって。」

事務所に見えたのは徹夜ではなく、徹夜の補佐をしている志摩。
『出番キター!』と心の声で叫びながら、クロスカルテットの今後のことを説明していく。

「ふぁぁあああー・・・・・・。」

その間もアズは大きな大きな欠伸を連発。そして周囲に感染。
どうやらさっきまでのテンションは落ち着いてしまい、すっかり元に戻ってしまったようだ。



アズが呼ぶとき

アズが誰かを呼ぶときは、『○○ちゃん』と独自で付けたあだ名で呼ぶことが多い。
最近それに気づいたアズがお気に入りの志摩。
エーチだから、えいちゃん。
キィだから、きぃちゃん。
志摩だから、しまちゃん。
徹夜だから、てっちゃん。

(じゃあエヴァは?)

アズはエヴァのことを何て呼んでいるのだろう。
やっぱり、エヴァちゃん???



エヴァを呼ぶとき

それを注意深く見ながら、志摩は自分のやるべき仕事をこなす。
するとアズは早速エヴァを呼ぼうとしたのか、彼の服の裾を掴む。
その時、

「どうした?アズ」

なんとエヴァは、アズにくいくい引っ張られる前に気が付く。
そして、

「えば。」

なんとアズはエヴァだけを呼び捨てで呼んでいたのだった。

(!?)



仲の良い二人

アズはエヴァだけを呼び捨てで呼ぶ。

「えば。あのね、あのね。」

「ん?」

しかもエヴァの耳に口を寄せて、仲良さそうにヒソヒソヒソヒソ内緒話。
そんな二人を見せつけられた途端、

(エヴァにジェラシーーー!!!)

アズがお気に入りの志摩は、エヴァに対して強く焼きもちを妬かせたのだった。

(俺もアズから『志摩』って呼ばれたいーーー!)



今日は話だけなので

マネージャーの補佐、志摩からの話は30分で終了。
今後レッスンの日程は週末、金曜の夜から日曜の夕方までがメインに。
泊りがけで行う合宿も予定立てられており、いよいよクロスカルテットとしての活動が本格化していく。

「またねー、しまちゃん。」

「ちゃんと気を付けて帰るんだぞー!」

そして四人は約束通り。
事務所を後にした後は、そのままの足でカラオケに向かう。



どこでも寝れちゃう

久しぶりのカラオケ。しかもクロスカルテットのメンバー全員でのカラオケ。
キィもエーチもハイなテンションで高く、大いに盛り上がっており始まりから最後まで煩かった。
けど、

「Zzz・・・。」

そんな騒がしい中でも寝てしまうアズ。
エヴァの肩をかりて気持ちよさそうに、すやすやすやすや寝息を立てていた。
そんなアズに煩い二人も気づく。

「あれれ?アズ寝た?」

「うん、寝た。」

「すごいよな。これだけキィちゃんと煩くしてた中、寝れるなんて。」

「まぁ、すごい才能だよな。・・・ぃっしょ。」

けどあまりにも気持ちよさそうだったので、このままにさせて無理矢理起こすことなどしない。
しかもエヴァなんて肩から膝にゆっくり動かし、そのまま枕にさせて、制服の上着までアズに貸す始末。
利用時間いっぱいまでアズを寝かしてあげた年上のお兄ちゃんたちだった。



甘え上手なお眠り少年

それから自宅まで送ってもらったアズ。
カラオケで遊んだというより、ほとんど寝ていたのだが、いつもより目覚めがいい。
それからゆっくり晩御飯を食べて、ゆっくりお風呂に入って、あっという間に宿題を終わらせてから四つの目覚まし時計を設定。

「・・・おやすみなさい。」

そして夜9時には就寝。
ぐっすりたっぷりと眠りにつくアズなのであった。



『CRO×QUAR(クロカル)』の第四話を
読んでいただきありがとうございます!

今回はクロスカルテットのメンバー二人目、アズのお話でした
アズの欠伸は最強クラス
書いてる作者側も感染し欠伸を誘発させられます
なのでアズを書くときは、いつも欠伸との勝負です(汗)

さて前回のエーチ回でもカップリングの話をしたので、
今度はアズのカップリングのお話を少々・・・
アズは完全に右側固定で確定
甘え上手なので、あざといときが多いかな?
特定キャラに対しては自ら右側に行くことでしょう
でも主人公とのカップリングは作者が許してないのでありません
絶対にそれだけはありません。


]  [目次へ]  [
しおりを挟む



BL♂GARDEN♂BL至上主義♂
2015.05start Copyright ちま Rights Reserved.
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -